［探索年月］2010年4月他
地下1階・地上7階建ての宿泊施設の廃墟です。
客室数は70室弱となかなかの規模を誇っています。
廃業から30年以上が経過していると思われるこの建物内には、
古き良き昭和の香りが閉じ込められています。
温泉地の外れ。川沿いに異形を晒すこの建物がP会館です。
所どころ窓ガラスは割れ、ツタが這い、ベランダの手摺はサビサビです。
建物正面に回ります。こちら側は築年数が新しいのか比較的きれい。
廃墟に似つかわしくないファンシーな色遣い。駐車場は使用されています。
内部は天井が剥がれ、外観以上に荒廃が進んでいるのが分かります。
廊下。カビの臭いが強烈で、足元も水分を吸ってブヨブヨしています。
客室内はどこも落ち葉が積もっています。壁紙やカーテンはボロボロ。
古めかしい鏡台と日本人形。たまりません(;ﾟ∀ﾟ)=3ﾑｯﾊｰ
インドネシアの神様、ガルーダの像でしょうか。妙にマッチしてるｗ
窓の外には川を隔てて民家。マンションも見えますね。
他の客室もこんな有様。何処からか植物が侵食しています。
日当たりの良い部屋の場合、襖にまでツタが這っています。
古い記憶を刺激するようなデザインのマットレス。イイネ！
廃墟名物「四脚テレビ」。インテリアに1台欲しいですね～。
おっと、雨漏りによって床が沈降しています。そこから芽吹く緑。
激しい湿気の正体は雨水のようですね。そこいらに草が生えてます。
大宴会場。畳が腐っているため中には入れません。
ひとまず上階を目指します。階段は割としっかりとした造り。
6階より上は従業員のスペースのようです。どの部屋も施錠されています。
屋上に着いたようです。カビによってカラフルになった壁。
温泉地を一望。悲しいかな、観光客の姿はあまりありません…。
地下に降りてきました。案内によると会議室のようです。
落ちていた昭和54年4月23日の新聞。僕の生まれる前のもの。
大浴場の入り口。湯船は撮り忘れ。半円形でそこそこの広さでした。
岩風呂…というか洞窟風呂？造りがかなり雑なような気がｗ
クラブです。真っ暗で何も見えません。崩壊の度合いが著しいです。
ここも足場が危険なため、奥までは入りません。
外界に脱出！外階段がこれまた良い味を出しています。
観光地の中にあって一際目に付くこの廃墟。
所有権を巡るゴタゴタによりどうすることもできず、
長年地元の懸案事項でしたがこの度某企業が買取り解体が決定。
近々更地となり新しい施設が建設されるようです。
めでたしめでたし・・・といきたいところで事件が。
2011年8月某日、本物件の室内から身元不明の自殺体が発見されました。
遺体は既に白骨化しており所持品から高齢の男性と推定。
自宅からもそれほど遠くなく雰囲気も気に入っていた当物件。
この日以外にも何度か探索をしているのですが、
もしかしたら彼は既に何処かにいたのでしょうか・・・？
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【アルバム】P会館 by (C)ふゅーりー
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