柴田先生の追悼番組を見ました。
汀夏子さんからみりおさんまで、いろいろな学年の卒業生の方、現役ではイシさん(…もう理事とは呼べない…)とだいもんがVTR出演され、皆さん口を揃えて「カッコ良かった」と評される柴田先生。
小川理事長や先生方もご出演。
ジュンコさん(汀さん)の沖田総司が大好きだった身としては、ジュンコさんのお話が聞けるのはとても嬉しかった
それにターコさんも
そして今に至るまで受け継がれている数々の作品を思う時、どれほど柴田先生が偉大な方だったのかを再認識。
いろいろなエピソードの中で印象に残ったのが、ちえちゃんの開演アナウンスの練習を、柴田先生が1時間ぐらいお稽古してくださったというお話。
「皆様ようこそ宝塚大劇場へお越しくださいました」という一言にどれだけ「ようこそ来てくださった」という思いが込められるか、「あんなに練習したことはない」というちえちゃん。
本来なら生で「今日もありがとうございます。今から舞台やります」と言うべきところが言えないわけだから、そこに思いを込めるという、先生のそのこだわりに感動したそうです。
ここまでお客様のことを考えてらっしゃるから、柴田先生の作品は素敵なんだと痛感し、開演アナウンスを見てもらえたことは人生にとって宝物だとまで仰っていました。
そんなお稽古はなかっただろうけど、今回のカレーちゃんの開演アナウンスには特別な思いが込められているだろうし、心して聞かなくちゃな、と思いました。
「男役が主役の宝塚にあって、娘役が演じる女性像にもこだわった」というところ。
「主役が何をやるかというところから作品が始まるから、男役を第一に押し出して行くのだけれど、相手役の娘役に魅力がないとその男役も立たないし作品自体も面白くないので、娘役に力を入れるのは当然のことで、その次に控えている人達の中でも、娘役も十分働いてもらうという配慮をして行くと逆に男役が豊かに見えるし、ヒロインが良いと主役の男役もカッコよく見える。」
と仰っていて、黒木瞳さんもそれについて「娘役をきちんと書くことによって男役を引き立たせる物語を書く方だから、娘役にもすごく厳しかった。」と仰っていました。
そのために、「女性の心情が表れる何気ない台詞や仕種を作品の中に描き出せるかどうかが勝負」だと先生は書き残されています。
みりおさんも、「ヒロインはもちろん、2番手さん3番手さんでも、出てくる女性が可憐だったりカッコ良かったり」と、柴田先生の描かれた女性像を評し、その世界を「ほんとに好きだなぁと思います。」と仰っていました。
トップスターを中心に回るタカラヅカというイメージの中、そのスターをより輝かせるために娘役の演出にも注力されたというお話は心に残りました。
女性だけの劇団ならではですね。
先日、先生の追悼本を読んだことも記事にしましたが、あれはやはり皆さん読むべき
写真集とか資料集としての値打ちも高いと思います
番組の中にあった“名台詞集”も写真入りで載っています
一家に一冊あった方がいい本かもしれません
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