石仏に囲まれて参道を登る≪観音院≫ | 乗り鉄親爺の寺巡り

乗り鉄親爺の寺巡り

鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

秩父札所巡り NO.13

2023.5.9

 

秩父観音霊場 第三十一番札所

観音院(かんのんいん

 

志賀坂峠に続く国道299号線を

栗尾のバス停から右に入り

道なりにすすむと

めざす札所三十一番、観音院

前に到着します。

山門の両側には

日本一の石造りの仁王像

迎えてくれました。

 

長く続く石段の手前に

手助けの仁王という

石でできた仁王像の手

これからの

長く続く石段に向かう巡礼者の

後押しをしてくれます。

 

石段は全部で296段

般若心経の276文字と

普回向の20文字をあわせた数だそうです。

 

般若心経を唱えながら石段を登ってくださいとの

看板がありましたが

段差がまちまちで

とても般若心経のリズムと合いません。

参道の至る所に石仏があり

静かな山寺に向かう雰囲気を

いっそう神秘的にしてくれます。

 

一説には全山で十万八千体の石仏があると

書いてありました。

 

息を切らしながら石段を登り切ると

正面に観音院本堂が現れます。

 

振り返ると深い山奥に入ってきたのだなあと

流れる汗を拭きながら思いました。

 

岩壁の奥に

弘法大師の石仏がありました。

 

観音堂は岩壁に包まれるように建っています。

 

岩壁には石仏(摩崖仏)が数多く彫られています。

 

観音堂に向かいお線香をあげさせて頂きました。

 

観音堂の後ろの岸壁から

以前はかなりの水量のが落ちていたそうですが

今はほとんど水量がありません。

 

でも数年前の大きな台風の時は

ものすごい水量が流れ落ち

滝下の池があふれ

境内が水浸しで大変だったと

納経所の方が話してくれました。

 

鐘楼堂がありましたので

鐘を付けるのだなと思い

説明文を読むと

お参り前に静かに1回だけ突いてくださいとのこと。

 

お参り後だったので残念でした。

 

観音院を後にし、

来る途中で見た異様な風景の

水子地蔵寺に寄ってみました。

 

一万数千の水子地蔵が

山肌を埋めつくしています。

 

全国の都道府県の方々が

水子地蔵を祀られていると聞きました。

本当に

圧倒される光景を目にしました。

 

秩父札所三十一番

鷲屈山観音院奥の院は東と西があり

現在、西奥の院

がけ崩れ等で通行不能でした。

 

東奥の院は

本堂の裏手にあり

岩肌に隠れるように

数十体の仏像が祀られ

それはそれは見ごたえがありました。

 

秩父札所の郊外にある寺々は

ひっそりと佇むといった感じの

寺が多く、

本当に趣があり、

きて良かったなと思わせます。

 

まだ何寺か札所が残っているので

楽しみは続きます。

       (2023.5.18記)

 

 

秩父観音霊場第三十一番札所

観音院(かんのんいん)

 山号 鷲窟山(しゅうくつさん)

 宗派 曹洞宗

 本尊 聖観世音菩薩

 住所 秩父郡小鹿野町飯田観音山2211

 電話 0494-75-3300