乗り鉄親爺の寺巡り

乗り鉄親爺の寺巡り

鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

 おやじ百寺巡礼  

         ≪NO79

四天王寺(してんのうじ)  

         《大阪市天王寺区

       令和6年8月28日(水)

 

天王寺駅から歩くこと10数分、

四天王寺の高貴そうな塀が見えて来ました。

 

南大門の前に立ちました。

 

大きな石柱が立っています。

日本佛法最初と書いてあります。

聖徳太子建立の

日本最初の官寺

それが四天王寺なのです。

 

日本最初の寺は

奈良の飛鳥寺ですが、

この寺は曽我氏の寺

つまり

一豪族が建てた「私寺」です。

 

四天王寺は

官が造った最初のお寺なのです。

 

南大門をくぐり

中門(仁王門)を見上げます。

 

その上に五重塔相輪のぞいています。

 

南大門中門(仁王門)の間に

熊野権現礼拝石」がありました。

 

左へ廻り

西重門へ向かいます。

 

拝観料を納め

中心伽藍の中に入ります。

 

正面に

五重塔を仰ぎます。

なんとも青空に映えるステキな塔

なのでしょう。

 

バランスもとても素晴らしい。

 

この南から北へ中心堂宇が

一直線に並ぶ様式を

四天王寺方式と呼ぶそうです。

 

周りを囲む回廊

朱色に彩られ

金の吊るし灯籠

一列に並んでいます。

 

五重塔の内部にも入ることができ

狭い階段を最上層まで

上ることができました。

 

五重塔出入口から

金堂を望みます。

中には

四天王寺本尊

救世観音(くぜかんのん)や

四天王像を祀っています。

 

そして

その奥の講堂も

中に入れました。

 

堂内は

冬堂夏堂に分かれ

冬堂には

十一面観世音菩薩

夏堂には

阿弥陀如来

祀っていました。

 

講堂横から

金堂五重塔を眺めると

その向こうに

超高層ビル

あべのハルカスが並びます。

 

新旧の南大阪のシンボル

一堂に見られる

ビューポイントです。

 

西の極楽門を出ると

右に親鸞聖人像が立っていました。

 

さらに進むと

石でできた大きな鳥居があります。

古さでは

日本でも3本の指に入る

石の鳥居だそうです。

 

今回、計画した関西の6ヵ寺を

予定より早く

周り終えることができました。

 

せっかく来たのだから

近くの新世界を観ようと

歩き始めました。

 

正面に

通天閣が見えてきました。

この角度からの通天閣

始めて観ました。

新世界

相変わらず

派手な町並みです。

 

でも

この雰囲気が

とても好きです。

 

夜に訪れたい街ですね。

 

台風10号の関係で

新幹線の

計画運休があると

ニュースで流れていましたので

早めに新大阪駅

移動しました。

すぐに

やってきたひかり自由席

飛び乗り

駅弁と🍺

身体を休めます。

台風接近の中

かなり年齢的にはハードな行程でしたが

 

無事、

新幹線は遅れも無く

予定より1時間も早く

自宅に帰ることができました。

 

あと残り21ヶ寺

ほとんどが

京都、四国、九州にあります。

 

身体の動けるうちに

目的を達成したい

心から思い、

体力づくりに

励む

おやじの百寺巡礼」です。

    (2024.9.5記)

 

四天王寺(してんのうじ) 

【宗 派】 和宗総本山

【本 尊】 救世観音菩薩(くぜかんのんぼさつ)

【山 号】 荒陵山(あらはかさん)

【所在地】 大阪市天王寺区

      四天王寺1-11-18

【電 話】 06-6771-0066

【拝観時間】8:30~16:30      

【拝観料】   中心伽藍300円、共通券700円  

【交 通】 地下鉄四天王寺前

       夕陽丘駅下車5分

おやじ百寺巡礼 

         ≪NO78

大念佛寺(だいねんぶつじ)  

         《大阪市平野区

       令和6年8月27日(火)

富田林駅から近鉄長野線に乗り

終点の大阪阿部野橋駅へ着きました。

 

この駅は

JR天王寺駅と直結しているのですね。

そして

この街には

あべのハルカス」が建っています。

この300㍍の超高層ビル

電車から見上げました。

 

まだ時間的に余裕があったので

明日、予定していた

大念佛寺」へ行ってみることにしました。

 

JR天王寺駅から大和路線で二つ目

平野駅に「大念佛寺」はあります。

 

平野駅下車5分と書いてありましたので

多少疲れもありましたが

降りて向かってみました。

 

寺は遠くからでもわかりましたが

入口がわかりません。

逆方向へ歩いてしまい、

 

しっかりとした土塀沿い

グルーっと

ひと廻りしてしまいました。

 

ようやく

山門」が見えてきました。

大念佛寺」の

大きな石柱がありました。

山門の扁額には「大源山」の文字が

金色に光っています。

 

傍らには俳人「一茶」の句碑がありました。

 

残念ながら「本堂」は大改修中で

テントに覆われていました。

 

隣にある

瑞祥閣」に寄ってみました。

中から「御詠歌」のような

お念佛が聞こえていました。

声明(しょうみょう)」という

融通念仏宗独特の

お経の唱え方の様です。

 

寺務所と斎堂です。

「本堂は大改修中です」という

大きな看板がありました。

 

円通殿」は

少し変わった形をしています。

 

地蔵堂」です。

中には

道路端や野道でみかける

お地蔵さんとは違う

立派なお地蔵様が立っていました。

 

経蔵」です。

白い漆喰壁が塗られており

他の堂とは少し違った趣でした。

 

中には融通念仏宗の宗祖である「良忍上人」の立像が

安置されています。

まるで歌を歌っているかのように

見えます。

声明を唱えているのでしょう。

 

楽奉殿」です。

階下は休憩所と書いてありましたが

入れませんでした。

 

少し奥の方に行ってみました。

創建時からあるという「大楠(おおくす)」が

見上げるように立っていました。

ご神木なのでしょう。

太い縄が巻かれていました。

 

幹が太く

本当に立派です。

しっかりと触らせていただきました。

 

そしてすぐ近くには

やはり大きな「鐘楼」が

建っています。

 

一番、観たかった本堂

テントに覆われ

中に入ることもできませんでしたが

 

お目当ての「良忍上人像」や

大楠」を観ることができたので

良かったと思いました。

 

山門」が青空に映えています。

 

融通念仏宗の寺

この関西の地域しか無いようです。

一人が皆のために

  みなが一人のために・・・

 「one for all all for one

そんな理念を掲げた

 

オンリーワンの寺

 

本堂に入り、本尊に向かい

手を合わせて見たかった、

 

そんな気持ちになりました。

 

再び平野駅に戻り

ホテルを目指します。

 

さあ、今夜の夕食は?

もちろん

大阪名物「串カツ」で

一杯でしょう。

 

明日へのために

疲れを取るには、これが一番。

大阪の夜も堪能しました。

       (2024.9.3 記)

 

大念佛寺(だいねんぶつじ)

【宗 派】 融通念仏宗総本山

【本 尊】 十一尊天得如来

【山 号】 大源山(だいげんざん)

【所在地】 大阪市平野区平野上町1-7-26

【電 話】 06-6791-0026

【拝観時間】9:30~16:30      

【拝観料】   境内自由   

【交 通】 JR平野駅から徒歩5分

おやじ百寺巡礼 

         ≪NO77

弘川寺(ひろかわでら)  

         《大阪府南河内郡

       令和6年8月27日(火)

 

河内長野駅から

近鉄電車で富田林駅に向かいます。

 

富田林駅名が

アナウンスされたので

席を立ちあがり

ドア付近から外を見上げると

突然

真っ白で不思議な形をした

巨大な塔

目に入ってきました。

 

何だろうとスマホで撮ってみました。

後で調べたら

PL教団」のモニュメント

大平和記念塔(PLタワー)」でした。

 

富田林駅は

あの高校野球で有名だった

PL学園

最寄り駅だったのです。

 

高さは180m、

通天閣(108m)京都タワー(131m)より

高い、塔としては関西地域で最も高い塔と知り

ビックリしました。

 

富田林駅から

近鉄バスに乗り

弘川寺」を目指します。

 

弘川寺」に一番近いバス停に停まる便は

本数が少なく、時間的にもったいないので

さくら坂循環線」のバスに乗車し

かなん桜小学校前」バス停で降車しました。

 

そこから、約700mくらい坂を下ったり

上ったりしながら

ようやく

弘川寺」の前に立ちました。

 

正面に本堂が見えます。

 

本堂の中に入らせて

頂きました。

 

本尊は薬師如来坐像です。

両手で印を結び

その上に薬壷(やっこ)

持っている珍しいご本尊です。

 

境内に鳥居がありました。

神仏習合の寺でもあるようです。

 

弘川寺」は桜の寺です。

なので

春はかなり参拝客が多いようですが

このうだるような暑さの季節は

ほとんど人を見かけません。

 

ですが

知る人ぞ知る

西行終焉の寺」として有名なのです。

西行は漂泊の歌人として知られ、

後世「歌聖」と仰がれています。

 

その「西行堂」と

西行塚」へ行ってみました。

 

西行堂」は小さいお堂で

茅葺の屋根は

青いブルーシートで

覆われていました。

 

坂を登り切ると

平らな広場に出ました。

 

一番奥に

西行塚」がありました。

 

近くに

西行と言えばこの歌

願はくは

  花の下にて春死なむ

   そのきさらぎの望月のころ

という歌碑が立っていました。

 

近くに

西行の足跡を生涯尋ね歩き

この「弘川寺」に

西行の墓を発見した

似雲(じうん)」の塚もありました。

 

この時季は

本当に参拝者は

訪れないのでしょう。

西行記念館」は閉まっていました。

誰もいない本当に静かな寺で

ひと時を過ごし

弘川寺」を後にしました。

 

帰りもあの「バス停」まで

坂を下り、

そしてまた上るのかと思うと、

少し気がめいりました。

 

バス停に着くと

両手に杖を持った

おばあさんが

ベンチに座っていました。

 

バスが来るまでの時間

そのおばあさんと

世間話をしていました。

 

少し清々しい気持ちになり

疲れが取れたような気がしました。

      (2024.9.2 記)

 

弘川寺(ひろかわでら)

【宗 派】 真言宗醍醐派準別格本山

【本 尊】 薬師如来坐像

【山 号】 龍池山(りゅうちざん)

【所在地】 大阪府南河内郡河南町弘川43

【電 話】 0721-93-2814

【拝観時間】10:00~17:00      

【拝観料】   境内自由 

                  庭園記念館500円   

【交 通】 近電鉄富田林駅から

       近鉄バスでかなん桜小学校下車

       徒歩15分