ポスチュアスタイリス ト古谷維久子です。
今日の宿泊は》》》こちら。人生初の宿坊です。
精進料理をいただいたら、18時半から写経・写仏体験です。
お部屋は、こちらの宿坊で、最高位の『上段の間』
『一番位が高いお部屋』と聞くだけで、気が引き締まります。
お部屋の前にかかっている、笠も、大きくて立派です。
入ってすぐ、こちらのふすまは、杉の木に絵が描かれています。
奥のふすまは、この櫻池院の名前の由来を
絵にしたためているそう。
ここを訪れた貴族が、櫻と池が見事なことに感動して、
こちらのお寺の名前が櫻池院となったのだとか。
金箔をふんだんに使ったふすま絵に、見とれてしまいました。
さてさて、写経と写仏。
どちらか迷いましたが、私は写仏を体験したことがないので初トライ。
このたくさんある仏様の中から、書きたい仏様を選びます。
どれを選んでいいのかわからないので、
案内してくれたお坊さんにお聞きしました。
『はじめてなんですが、どれがお勧めですか?』
すると、帰ってきた答えが、『願い事は何ですか?』
そうでした。
ただ仏様の絵をかくだけでなく、願いながら書くのが写仏。
急に聞かれて、止まってしまいました。。。
願い事?
ポスチュアウォーキングの生徒様のこと?
足を痛めている母のこと?
家族のこと?
いろいろ浮かぶままに言い、お坊さんに相談に乗ってもらいました。
それなら~
と勧められたのが、聖観世音菩薩様。
「観音」とは、人々を常に「観」て、
救いを求める「声(音)」があれば瞬く間に救済する、
と言う意味があるそうです。
そして、救う相手の姿に応じて
千変万化の相となるという、聖観世音菩薩様。
私の相談内容に、ぴったりだそう。
ただ、絵としては、この中で一番細かくて難しそう。。。
そういえば、宿坊に到着した時に、見習僧の学生さんに、
『写経と写仏、どちらかをしようか迷っていて・・・』
と、相談しました。
入浴時間も21時までと決まっているので、
時間がどれくらいかかるものなのか?
タイムスケジュールを考える必要があったからです。
『写仏は、細かい仏様を選ばれて、丁寧に
二時間かけて書かれる方もいらっしゃいますよ。』
と教えてくれたな~
そんな会話も思い出しましたが、
やっぱり、勧めていただいたこれを書きたくて、
聖観世音菩薩様をお願いしました。
仏様が決まっても、すぐには書き出しません。
まず、一緒に般若心経を唱えます。
般若心経の紙を置いてくださっているので、知らない人も安心。
お坊さんに続いて、唱えます。
そして心を静め、いよいよスタートです。
といっても、さあ、どこから書いていいのかわかりません。
これも相談すると、
『まず、大きなところ・外枠から書かれると、書きやすいですよ』
なるほど~
時間がかかったら、最後細かいところはごまかせるか?
と、ちょっと悪知恵も浮かんだりして。
ひとりに二本ずつ筆ペンが用意されています。
聖観世音菩薩様の座っておられる台から書き始めました。
すると、思っていたほど難しい感じがありません。
どんどん筆が進みます。
半紙の下に見える見本から、少々ずれていても気にしません。
私の聖観世音菩薩様ですから。
観音様の足の指や、頭の飾り。
大枠から書いて、細かな爪やお花まで。
スルスルと書けて、なんだか楽しい!
一心不乱に書くことができました。所要時間は約40分。
こちらが完成の、私書・聖観世音菩薩様です。
そして、例のふすま絵の前でも。
櫻池院に宿泊される方は、おすすめですよ。
宿泊するだけでは、入ることのできない貴重なお部屋での体験。
場所って大切ですよね。
同じ写経・写仏でも、この素晴らしいお部屋での体験は
ありがたく、そして私の人生は楽しむもの。
という、思いを、再認識させてもらいました。
そうそう、足を痛めている母には、
特別に椅子と、机を用意してくださいました。
こちらにも、感謝です。お手数をおかけいたしました。
完成した写経・写仏は、明日の朝のお勤めに持参します。
それまでは、お部屋の床の間に。
一晩だけ、一緒に過ごします。
にほんブログ村
ぽちっとお願いします。