みなさま、こんにちは。
良いホテルって、一歩踏み入れただけで心も身体もほっこりします。
新しい外資系ホテルにも、素敵なホテルはい~っぱいあります。
日本クラシックホテルには、越えられない歴史があります。
私の一押しのは、奈良県の東大寺近くにある奈良ホテル。
》》》こちらの後、奈良ホテル歴史ツアーなるものに参加させていただきました。
戦時中・戦後の混乱の中でも引き継がれてきた、奈良ホテルの歴史。
天皇皇后両陛下をはじめ、皇族のかたがた、
アインシュタイン、愛新覚羅溥儀、ヘレン・ケラー、オードリー・ヘプバーンなどなど、
著名なかたがたが、このホテルでひと時を過ごされたのです。
その様子に想いを馳せながらツアーに参加させていただきました。
なぜ、奈良ホテルができたのか?
なぜ、この土地に決まったのか?
なぜ、煉瓦作りが有名な辰野金吾が、木造建築を設計したのか?
ひとつひとつ、丁寧に教えていただきました。歴史好きにはたまりません~
今日は、皆様にも豆知識をご紹介したいと思います。
今日は、皆様にも豆知識をご紹介したいと思います。
豆知識その1~南海トラフ巨大地震
鉄骨を一切使っていない木造建築の奈良ホテル。
先日、 政府の地震調査委員会から発表されましたが、
南海トラフ巨大地震は30年以内の発生確率が70~80%です。
公共施設でも耐震工事が進んでいます。
お客様の命を預かるホテルなら、耐震補強工事は必須です。
例にもれず、奈良ホテルさんも木造本館耐震補強工事中でした。
アインシュタインが弾いたピアノも、
皇后美智子さまがお気に召された音色の大時計も場所が移動していました。
先日、 政府の地震調査委員会から発表されましたが、
南海トラフ巨大地震は30年以内の発生確率が70~80%です。
公共施設でも耐震工事が進んでいます。
お客様の命を預かるホテルなら、耐震補強工事は必須です。
例にもれず、奈良ホテルさんも木造本館耐震補強工事中でした。
アインシュタインが弾いたピアノも、
皇后美智子さまがお気に召された音色の大時計も場所が移動していました。
(この写真は昨年のものです)
耐震補強といえば、鉄骨を使って工事をしていそうですが・・・
奈良ホテルさんは木造建築物を守るために、
木だけで耐震補強をされているそうです。その技術もすごいです!
なにより、鉄骨を入れないことを選択されたことが、
なにより、鉄骨を入れないことを選択されたことが、
クラシックホテル大好きの私は嬉しいです。
歴史を守るって、人の愛があってできることなのですよね。
豆知識その2~2013年倉庫から
そして、このキャビン。
とても豪華なキャビンで、中には銀食器が展示されています。
銀食器には、NとHとLのイニシャルが一本ずつに刻印されています。
これは、奈良ホテル(NARA HOTEL)
NARA HOTEL LIMITED の NとHとLでは無いんです。
実はこれ、奈良ホテル創業時
ちょうど廃業したナガサキ・ホテルから継承していたものだそうです。
ほんの5年前、2013年5月倉庫より発見された銀食器で、
その後副総支配人の辻さんが調べて訪ねて、判明したそうです。
ツアー参加者も、覗きこみながら説明を聞いています。
奈良ホテルの歴史には、まだまだ埋もれた歴史があるのかも。
豆知識その3~耐震補強
実は、この銀食器が納められているキャビン。
このキャビン自体が耐震補強のひとつだそうです。
大きな補強設備を表に出すのは、ホテルとして・・・
と考え耐震補強の大きな木の柱が、このキャビンに変身したのだとか。
お客様とホテル自身への想いが、こんな素敵なアイデアになったのですね。
その想いが伝わってくる奈良ホテル歴史ツアーでした。
辻さん、ご案内をいただきありがとうございました。
奈良ホテルを訪れた際には、ぜひご覧ください。
今までのかかわった方々の愛が感じられるホテルですよ~