今日は早朝の新幹線で名古屋へ向かいました。午前中、社会保険中京病院へ。脳脊髄駅減少症対策WTで、同病院で先進医療として実施しているブラッドパッチ療法の小児の症例について聞きました。18未満の73例に対して、125回のブラッドパッチ療法を実施していますが、先進医療の適用は成人も含めて13%にとどまっています。画像診断では漏出が診断基準に相当すると認められなくても、ブラッドパッチ療法で改善している中学生の症例等を紹介され、診断基準の緩和を求められました。忍耐強く治療に当たっていらっしゃる池田公副院長に、心から敬意を表したいと思いました。

昼食をとり、午後は私が事務局長を務める「党再生医療推進PT」で、名古屋大学附属病院を訪問。上田実教授より、乳歯幹細胞を培養した際の上澄み液、それを乾燥させた粉末を用いた「再生因子療法」について聞きました。手術の傷、アトピー性皮膚炎、糖尿病性潰瘍などがきれいに治ります。完全に意識を喪失した状態で搬送された急性脳梗塞患者に、60日鼻から再生因子を投与した結果、社会復帰するまで回復したそうです。薬剤でもなく、医療機器でもない再生因子には新たな法的枠組みが必要だと述べられました。

名古屋大を後にし、電車に乗り、蒲郡へ移動。「(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」を視察しました。日本初の再生医療製品、自家培養表皮「ジェイス」は、自分の皮膚を切手大採取し、培養して、火傷の皮膚に移植して治療するものです。見本を手に乗せて、見せて頂きました。非常に薄く、伸びのある表皮です。12年7月には、自家培養軟骨が承認を受けました。企業としては、重度の熱傷患者を救う製品を製造しているわけですが、採算が取れず、「再生医療を産業化するには、企業への資金的な支援が必要。」と率直な要望を伺いました。
再生医療の法整備、財政支援にしっかり取り組んでいく決意です。今日は本当に勉強になりました。
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