正直なところ、4年前に起きた事件であり、報道があったことすらも知らなかった。18日、東京地裁は、被害女性の損害賠償請求を認める判決を下したのを昨日ネットで知った次第である。

 

※左:被害者の出版物と、会見を開いた被告人

 

昨年、刑法が110年ぶりに改正され、強姦罪が強制性交等罪と改められ、性的被害は女性だけで無く、男性やLGBTなどへの性暴力被害も同等に扱われるようになった。がしかし、改正刑法の強制性交等罪においても、要件として相手の抵抗を著しく困難にするほどの、かなり強度の暴行脅迫が無ければ強制性交とは認められないことが問題となっている。

 

また、被害者の出版物タイトル『Black Box』は言い得て妙で、被告人は安倍総理とは親しい関係があり、補助金詐欺で逮捕されたピジーコンピューティング社長から月200万円もの顧問料を受け取り、なおかつ都内の高級住宅家賃が支払われていることが国会で質疑されている。

 

本件の不可解さについては、被害届を受けた所轄警察が逮捕寸前になって、警視庁刑事部長だった中村格氏(現・警察庁長官官房長)が『本件は本庁で預かる』と主張したため、逮捕が取りやめになったと報じられていることである。因みに、この中村氏は菅官房長秘書官を長く務め、キャリア官僚レースのトップを走る御仁とのこと。

※典拠:https://biz-journal.jp/2019/12/post_133628.html

 

本件は、マスコミ業界の男女2人の酒に酔った痴行(しれゆく)が、なんと森友・加計問題同様、安倍総理について回る忖度スキャンダルへと発展した。上部組織が忖度し、検察庁が容疑について嫌疑不十分により不起訴相当とし、被害者からの不服申し立てに対しても、検察審査会は判断を覆すことは無かった。これにより、同一事件について更に審査の申立をすることはできない一事不再理と呼ばれるルールが適応され、民事訴訟も控訴され、本件は闇に葬られるのだろう。。。

 

デイリー新潮 『「準強姦逮捕状」が握り潰され4年……』

 

伊藤詩織氏に軍配上がる 検察審査会に再審査を求められるか、検察の再捜査は?(前田恒彦  | 元特捜部主任検事)

https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20191219-00155473/

※この前田恒彦元特捜部主任検事は、大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件で検察の信用を失墜させ服役刑となり、2012年に出所。

 

 

【週刊ナンダイ!?】編集長/にわか市政ジャーナリスト=福祉サンタ