(プーチン兄貴と舎弟プリゴジン)

 

 

 

6月23日夜、ワグネルのプリゴジンが武装蜂起を宣言した。それでさっそく翌日の6月24日に○○先生からおれにご下問があった。○○先生は有名な巨大団体の黒幕で、一昨年、80歳を前にして権力の座から身を引いて地方に隠遁された。昨年、日本最強のフィクサー寺尾先生とおれの2人でご挨拶に伺っている。

 

6月24日(土)、○○先生のご下問

 昨日、ワグネルが反乱を起こしてロシア軍と戦闘開始と、ネットが急ににぎやかになっている。これはどう考えますか?

 

 

6月24日(土)、ご回答

 現状ではまだ事実が不明です。プリゴジンは以前からショイグ国防相を罵倒していましたが、ロシア軍首脳はプリゴジンを罰することもなく放置しておりました。

 

 

黒幕○○先生のご下問なのでおれもさっそく情報収集に取りかかった。ところがこの日、6月24日の夜のうちにプリゴジンの反乱はあっという間に解決してしまった。ご存知のとおりロシア正規軍との大規模な戦闘もなく、ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介でわずか1日で収束した。しかしこの6月24日の時点では真相は不明であった。

 

 

6月25日(日)、ご回答②

 プリゴジンは若い時から暴れん坊で刑務所に入っていたこともあるそうですが、勇敢で軍事的能力もあるためプーチンとルカシェンコから可愛がられ、援助を受けて軍事会社ワグネルを設立して運営しておりました。しかしプリゴジンは不正蓄財などをショイグ国防相等から咎められ、且つ検察に捜査されることになって、プリゴジンは意を決してショイグ国防相と話をつけるために自分の軍を率いて進軍したということのようです。

 しかし結局プリゴジンは不正蓄財などに加えて今回の反乱罪が加わって間違いなく逮捕される状況に陥りました。そもそも8000人でロシア正規軍80万人に戦闘を行うのは不可能です。ルカシェンコがプリゴジンをベラルーシに亡命させて引き取ることになり、プーチンも今までの手柄に免じて無罪放免としたということのようです。

 

 

6月26日(月)、○○先生のご下問

 プリゴジンは番長の様な男だから脛に傷はあるでしょうね。これからベラルーシでの隠居生活だが、プーチンの追手が来るのでは?

 

 

6月26日(月)、ご回答

 プーチンとルカシェンコはプリゴジンを可愛がっておりまして、プリゴジンの軍事会社ワグナーの設立と運営も支援しております。またプリゴジンも2人のために戦場で命懸けの活躍をしてきました。プーチンも罪は不問にすると述べております。

 新たな情報ですが、このロシアの反乱情報に、ゼレンスキーとウクライナ軍首脳はプリゴジンと連携すべく虎の子の第35海兵旅団と第36機械化旅団を投入して再び大規模な攻撃を開始しました。こうなると、プリゴジンの反乱はウクライナ軍主力をおびきだすための芝居であった可能性も出てきました。

 

 

6月29日(木)、ご回答②

 モスクワタイムズ電子版によりますと、昨日ロシア軍の大物スロビキン(ロシア航空宇宙軍総司令官)が拘束され取り調べを受けているということです。記事ではプリゴジンの反乱に味方した可能性があると報じています。もし事実であれば、彼はアメリカNEDのロシアにおける手先(スパイ)の中心人物であった可能性があります。

 アメリカのNEDは元々CIAの一部局で、世界中の国々の革命勢力やクーデター勢力と接触して内密で資金・人材・戦略・武器などを支援し、蜂起させて現政権を転覆し、アメリカネオコン=ユダヤ資本家に都合のよい政権を樹立することを専門業務とする工作員部隊です。世界中に数万人の工作員をかかえていると見られます。CIA時代も含めれば、古くはインドネシアのスハルト政権転覆やフィリピンのマルコス政権転覆、中南米やアフリカで頻繁するクーデターや革命、ソ連の崩壊、ミャンマーのスーチー一派のクーデター、2014年のウクライナマイダン革命など、世界中のほとんどの革命やクーデターに関わっております。とくに2014年のウクライナマイダン革命を起こしたときのNEDの司令塔だったのが、オバマ政権のバイデン副大統領とヌーランドです。NEDの実態については筑波大学名誉教授の遠藤誉が詳細に調査しており、近々書籍として出版される予定です。

 プリゴジンは昨年からショイグ国防相への暴言を繰り返し、反乱も匂わせておりました。25000人の兵力を擁する不満分子をNEDがほっておくはずがありません。資金供与や利権供与などプリゴジンがよろめくほどの甘い話を持って接触してきたNEDやウクライナのスパイがいたはずです。スロビキン自身がスパイかどうかはまだ分からない段階ですが、ルカシェンコに保護されたプリゴジンの証言によってアメリカNEDやウクライナのスパイ網は芋ずる式に一網打尽になると思います。

 すると以下のような不自然な点もみな整合性がとれます。

①昨年からのプリゴジンの暴言や反乱を匂わせてきたことに対してプーチンはじめ首脳部が放置していた件。

②プリゴジンが反乱で行軍させたのは25000人のうち8000人であり、80万人を超えるロシア軍に立ち向かえないことは最初から明白であったこと。

③プーチンはロシアスパイ網の頂点にいるので全てを把握しているはずですが、正規軍の動員命令も出さずにプリゴジンの行軍を許し、演説でプリゴジンの反乱を非難しただけだったこと。

④そのためプリゴジンは行軍中どこの検問でも注意も阻止もされず、ロシア正規軍との交戦もほとんど無く、するすると通り抜けてモスクワ近郊わずか200キロ地点まで行軍できたこと。普通ならこのようなことはあり得ないので、ウクライナ軍やバイデン政権が狂喜したのも無理はありません。

⑤ルカシェンコが超グッドタイミングで仲裁に入り、考える間も相談する間もなくあっという間に解決したこと。最初から筋書きが整ってなければ不可能だと思われます。

⑥いち早く米ホワイトハウスが「アメリカ政府は何も関与していない」と発表したこと。本当に関与してなければこんなマヌケな発表はしないと思われます。

⑦同時にホワイトハウスが「ロシアがウクライナに核攻撃を行う兆候は見られない」と、ロシアの肩を持つ発表を行ったこと。ゼレンスキーが「ロシアによる核攻撃がある」と煽って資金や武器をねだっていたのを拒否した形です。これはプーチンに対して「代わりにNEDの関与を黙殺してくれ」という交換条件である可能性を感じます。もしNEDの関与を追及すれば司令塔バイデンの賄賂問題に辿り着くからだと思います。

⑧ワグナーを迎えてベラルーシの軍事力が圧倒的に増強され、すぐ近くのキエフ総攻撃やポーランド軍の牽制がいちじるしく容易になったこと。など。

 

以上。(一部修正あり)

 

 

 

 

さて、結果がすべてである。この世界の現象は結果から考えなければならない。プリゴジンの反乱によって戦況の結果はどうなったか。

 

①ロシア軍はウクライナ軍主力をおびきだすことに成功した。ウクライナ軍の第35海兵旅団と第36機械化旅団はすでに壊滅したという情報もあるが、正面衝突している以上遅かれ早かれウクライナ軍が壊滅するのは時間の問題である。

 

②プーチンの盟友のルカシェンコの厚い保護下で、プリゴジンはアメリカNEDやウクライナやロシア内部の接触者についてすべて証言できる立場になった。これら証言によってアメリカNEDやウクライナのスパイ網が一網打尽になるのは間違いない。今後、バイデン・ウクライナは目隠しをされた状況になる。

 

③ベラルーシの軍事力が世界最強クラスのワグナー部隊を加えて圧倒的に増強された。しかもプーチンの子分なので指示通りに正確に軍事展開できる。ロシア・ベラルーシ連合軍はすぐ近くのキエフ総攻撃も、隣りのポーランド軍の牽制もいちじるしく容易になった。