(古典落語にはまだ縄文以来の日本人が息づいていると思われる)

 

 

 

1)前回も書いたが、アメリカのバイデン政権を動かしているネオコン勢力(ユダヤ・グローバリスト)の動きが慌ただしくなってきた。1991年のソ連崩壊によって世界はアメリカ一極支配体制となったから、彼らは全世界を統一的にグローバルに支配しようとしてきた。そのために彼らの傘下の米欧日のマスコミによって徹底的な虚偽報道・洗脳報道も繰り返した。しかしそれにもにもかかわらず、2000年には最大のライバルであるロシア・プーチン大統領が登場し、2016年には当のアメリカにおいてネオコンを真っ向から否定するトランプ政権が誕生し、さらに今年のウクライナ戦争でロシアに敗北し、今月のアメリカ中間選挙でも共和党に敗北して、まったく彼らの思い通りになっていない。彼らの思い通りになっているのは言われた通りに虚偽報道を繰り返す日本のマスコミくらいだ。それどころか下手をすると彼らネオコン勢力の焦りから核が使用されて世界を滅ぼしかねないありさまだ。彼らには時間がないからである。

 

2)そこで急務となってきたのが、日本国家の防衛、というより、その根幹となる日本民族の統一である。日本人は1945年の敗戦で国体を解体され、国家、村々、家族がみな崩壊してバラバラになってしまった。それでいま日本人は統一的な行動がとれないため、ネオコン(ユダヤ・グローバリスト)による経済侵略に対しても、例えば小泉・竹中政権による日本の大企業群のアメリカ資本(ユダヤ資本)への格安譲渡政策など、経済侵略者側に加担しようとする日本人がたくさんいる。近々中国が侵略してきたとしても沖縄県の玉城デニー知事のような親中派の政治家やマスコミが侵略者側に加担して内側から日本を崩壊させかねない。日本人は現在一丸となって戦うことすらできないバラバラの状態だ。危機を眼前にしてもにっちもさっちもいかず、一挙に崩壊する可能性があるのはウクライナやロシアではなく、現在の日本である。しかしいま日本人が一つにまとまれば世界恐慌であろうと隣国からの侵略であろうと、助け合い、分かち合って、工夫を凝らして、乗り越えられる。世界に日本としての役割を果たすこともできるようになる。どうすれば日本人は一つにまとまれるだろうか。

 

3)昨年2021年、金沢大学の研究グループが、現代日本人集団は縄文人・弥生人・古墳時代人の3つの祖先集団で構成されていることを明らかにした。それから1年経った現在、これに対して日本の頑迷頑固な学会からも真っ向からの異論は出ていないようである。金沢大学のパレオゲノミクスによれば、縄文人は独自の祖先の成分をもっているのに対し、弥生時代には北東アジアを起源とする集団、さらに古墳時代には東アジアの集団が日本列島に渡来して混血していった。本州における現代日本人集団も、古墳時代に形成されたこの3つの祖先から成る三重構造を維持している。

上記、金沢大学の棒グラフの現代日本人は本州人のみなので、北海道や沖縄などを加えれば縄文祖先と北東アジア祖先の弥生人の割合がもう少し大きくなると思う。

 

4)日本の国家をどういう形にすれば日本人が一つにまとまれるか、いわゆる国体の問題である。前回も書いたが、おれの周りの尊敬すべき諸先生方がすすめようとしているのは、押しなべて「天皇を中心に頂いて日本国民が団結する戦前の国体」の復活である。しかしおれにはどうしてもそうは思えない。おれは共産主義者でもマルクス主義者でもないし、かつては寺尾先生たち同様のバリバリの戦前国体への回帰派であった。しかし、今はそうは思えないのである。戦前、大方の日本人は意識的に天皇制国体に従い、かなりの情熱や感動もあったが、現在の日本人が同様に天皇万歳を叫んで戦場に突撃できるかというと、できないと思う。じつは戦前の日本人も深層意識では完全には一致していなかったのではないかと感じられるのである。

 

5)戦前の天皇中心の国体というのは実はかなりいいかげんにできていて、そこに蓋をしていたと思われる。その国体の根幹は古事記と日本書紀の神話であるが、それは縄文人と弥生人に対する征服者である天皇家の神話にすぎない。伊藤博文や岩倉具視はジャーディンマセソンやグラバーなどのユダヤ勢力に利用され、諸外国から見て強大で手強かった江戸幕府を日本国家の内側から崩して転覆した。近衛文麿や竹中平蔵などの日本国民に対する内側からの裏切りと同じだ。伊藤や岩倉はそういうドタバタの真っ最中に、征服者(天皇家)の神話である記紀神話をそのまま日本国家・日本人全体の神話に採用してしまった。そしてこれを基にして日本国家の国体を創ってしまった。ここに無理があると思う。日本人が本当に一つにまとまり、真の日本人が復活するためには、縄文人を基礎として、弥生人による征服、古墳時代人(大和人)による再征服を含めた、新たな神話(本当の神話)とそれに基づく新たな国体(本当の国体)を創っていかなければならない、いや、発見していかなければならないと考える。天皇家の立ち位置と敬意の維持も考慮しながら構築する必要があるので慎重に進めたい。

 

 

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