現存最古の『古事記』の写本である国宝の『真福寺本古事記』を所蔵している名古屋大須観音は、大須商店街とともに名古屋市民に親しまれている寺院です。寶生院が大須観音の正式な寺名です。

 

ちなみに、私はこの真福寺本を複製した桜楓社の本を持っています。

現在メルカリなどで千円代で売られていて手に入れやすくなっています。

 

 

大須商店街は、名古屋の秋葉原のようなところで、マザーボードやCPUなどパソコン部品と言えば、ネットショッピングがまだ普及していないときには、ここ大須商店街に買いに来るのが一般的でした。

 

さて、この数年コロナで縮小されていた大須観音節分会が今年は盛大に開催されました。大須観音節分会は、伝統ある日本最古の豆まき祭りです。

 

706年に初めて鬼を払う行事である追儺(ついな)が行われ、その後庶民にもその行事が広まったのでしょう。

この大須観音節分会で面白いのは「宝船行列」です。

 

七福神を宝船にのせて栄を出発し大須商店街の中を通り大須観音へ行列が練り歩きます。

 

メガホンを持って誘導しているのは友人で顔出しの許可をもらっています。

 

大須観音商店街のアーケードのなかを参加者が宝船を引っ張ります。

 

本堂前に桟敷が設置され「鬼は外」は叫ばずもっぱら「福は内」です。

投げられた豆を受け止めるにはエプロン状のものが最適のようです。

 

伝統あるお祭りが継続されているのは地元の皆さんの熱意のおかげですね。