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田中広輔が引退 3連覇の功績と、フルイニング出場の代償

広島を自由契約となっていた田中広輔選手の現役引退が発表されました。 

昨年末にはすでに決断を下していたようで、球団側へ報告を済ませた上での公表となりました。

 

正直、現状ではNPB他球団への移籍はかなり厳しいと思っていましたが、やはりこの結末になりましたか。 

同じく戦力外となった松山竜平選手は、早々にオイシックスへの選手兼打撃コーチ」での加入が決まっていました。

田中も社会人出身(JR東日本)ですし、社会人等でのプレーも選択肢かと思いましたが、本人は「NPB以外は考えていなかった」とのこと。

その潔さは彼らしいのかもしれません。

 

やはり我々ファンの印象に強く残っているのは、3連覇時代の不動のリードオフマンとしての姿です。 

今でこそ珍しくありませんが、当時のドラフト3位で「東海大相模→東海大→JR東日本」という広島とは縁の薄いエリートコースの即戦力遊撃手を指名したときは驚きました。

正直に言えば、高校時代の最後のプレーの印象が強く、入団当初はあまり良いイメージを持っていませんでした。

ですが、入団してからはチーム黄金期にはなくてはならない存在になりましたね。

印象的な場面で打つ勝負強さがありましたし、甲子園での大誤審の被害など、記録にも記憶にも残る選手でした。

ただ、結局1000本安打に届かず(通算965安打)に引退というのは、寂しい限りです。 

やはり歴代6位の「635試合連続フルイニング出場」という記録に対し、無理をしすぎたツケが回ったのでしょう。

本人の意地もあったでしょうが、状態が落ちても出続けなければならない状況は、見ている側としても正直きつかったです。

加えて、プレー以外の私生活の場面でも晩節を汚したのは残念でした。

 

「タナキクマル」の中で、まさか社会人卒の田中が一番最初に引退することになるとは思っていませんでした。

 この時期では、NPB各球団の組閣はすでに終わっています。

「外食事業の片手間にコーチをしているような人」と今すぐ入れ替えてほしいぐらいですが、現実的には無理でしょう。

まずは少しゆっくりして、外から野球を見る時間を過ごしてほしいです。

その上で、いつかまた指導者としてカープに戻ってくる機会があればと思います。 

12年間、本当にお疲れ様でした。