国スポ閉幕と横浜高・織田の去就決定へ。直メジャー回避と「面倒なポスティング要求」への懸念
国スポ(国民スポーツ大会)の高校野球硬式決勝が行われ、花巻東が天理を下して初優勝を果たしました。
ドラフトの指名対象(3年生)にとっては直接的な選考材料というより、今後の進路選択という意味で興味深いイベントと言えます。
優勝した花巻東は、準決勝で優勝候補の横浜高校を破りました。
試合はタイブレークにもつれ込み、横浜高のドラフト最注目右腕・織田投手が打たれる形での決着でした。
その織田投手ですが、すでにプロ志望届は提出済みです。
国スポ大会終了後に国内か直メジャーかの表明があるかと思われましたが、これから日米の国内外球団と面談を実施した上で、本人が最終決断を下すとのことです。
私個人の考えを言えば、やはりまずはNPBからスタートしてほしいところです。
不祥事に揺れる広島が彼を指名・獲得できる見込みなどゼロでしょうが、広島が狙う他の上位候補への指名集中を分散させるためにも、超目玉である彼には国内球団を目指してほしいというのが理由の1つです。
もう1つは、高校生トッププロスペクトによる直メジャーの流れがこれ以上加速するのを避けてほしいという思いもあります。
ただ、気になるのは今後の「国内球団との面談」です。
ドラフト指名を勝ち取るために、早期のポスティング容認を事実上の条件として提示してくる球団が出てくるのでしょうか。
そうなると、地元のソフトバンクなどは「早期メジャー容認」の条件を安易に出すとは思えませんので、手厚い育成ビジョンや環境面をアピールして説得を図るスタイルになるはずです。
……仮に広島が面談に赴くとして、一体何をアピールしてプラスに話せるというのでしょうか。
個人的には、入団段階からポスティング容認といった特例条件をつける風潮には肯定できません。
プロで成功するかどうかも分からない段階で球団側がそこまで譲歩すべきではないですし、佐々木朗希の面倒な起用法や退団劇などの一連の流れを見ていると、ああしたワガママが通用するタイプが増えるとチーム作りは大変になる一方だからです。
いずれにせよ、織田投手が「国内志望」を明言するかどうかは、今オフのドラフト戦線全体に絶大な影響を与えます。
ドラフト本番に向けて各球団が戦略を確定させるためにも、早めに進路を表明してほしいものです。