最終順位4位確定の怪。他球団の自滅に救われただけの順位上昇と、停滞する「通常戦力外」発表
広島の今季最終順位が「4位」で確定しました。
グラウンドの内外でこれほどの激震と不祥事が吹き荒れながら、まさかの昨年より順位が1つ上がるという皮肉な結末です。
これが、
「新井監督の采配が見事だったから」
「選手個々の成長が大いに見られたから」
「若手が躍進を果たしたから」
というポジティブな理由によるものであれば喜ばしいのですが、残念ながらどの理由もしっくりきません。
正直なところ、「ヤクルトと中日の不甲斐なさが、この凄惨な状態の広島を下回っていた」というのが冷酷な現実でしょう。
この下位3球団の数字を比較しても、最も得点数が少ないのは広島です。
だからといって、失点数や本塁打数、チーム防御率などで他を大きく圧倒しているわけでもありません。
冗談抜きで、チーム成績の指標を見比べても、この2球団に対して明確に勝っているデータなど存在しないのです。
実際、ヤクルトには対戦成績で負け越していますし、阪神と五分だったこと以外、他のセ・リーグ球団には軒並み大きく負け越し、交流戦も負け越し。
唯一の勝因と言える明確な数字は、「中日戦で作った7つの貯金」です。
少なくとも中日に対する対戦成績のアドバンテージだけで、かろうじて4位に引っ掛かったに過ぎません。
他球団の故障者の多さや細かな指標については、今後じっくり検証していきたいところです。
ただ、現実問題として「ゾンビタバコ」関連で4人が追放されて以降、チームの勝率自体は上がっています。
こうして考えると、チームの勝敗を分けるのは個人の打撃成績以上に、グラウンド上の「不純物」を取り除いたことによるモチベーション(空気感)の影響が大きかったと感じざるを得ません。
こんなロジックを口にすると、補強資金を出したがらない松田元が喜んで飛びつきそうなので言いたくはありませんが。
どちらにせよ、選手個々のレベルアップが必要不可欠であることに変わりはありませんし、今オフの大幅な血の入れ替えは絶対条件です。
オリックスや巨人をはじめ、他球団では戦力外通告の発表が続々と行われています。
しかし、広島は不祥事追放の4人を出したきり、現場の先行きが見えないせいか本来行うべき戦力外通告がまだ届いていません。
野手陣に関しては不祥事解雇による物理的な人数不足があるため多少慎重になるのも分からなくはありませんが、投手陣に関しては全く関係がないはずです。
クビを切られた選手の再スタートのためにも、そして来季に向けたチーム再編のためにも、フロントにはいち早く通常の戦力外通告を断行してもらいたいと強く願います。