最終戦で阪神の胴上げ阻止も残る虚無感。新井スピーチを美化する世間と、ファンを遠ざけた球団の無策
昨日は今季の本拠地最終戦だったんですね。
マジック1で阪神が乗り込んできた試合だっただけに、「また今年も目の前で胴上げを見せつけられるのか」と諦め半分で思っていました。
佐藤輝明に3ランを打たれた時点で「万事休す」と確信しましたが、そこからよく粘って逆転勝ちしたものです。
試合終了後、新井監督からの最終戦挨拶がありました。
Yahoo!ニュースのコメント欄などを見ると、驚くほど監督の言葉を温かく受け入れる声が大きいですね。
ただ、あれは広島ファンというより、他球団ファンによるコメントが多い印象を受けます。
部外者や他球団から見れば「不祥事とフロント不全に振り回された新井監督が気の毒」と同情的に見えるのでしょう。
まあ、その側面自体は否定しませんが、だからといって私自身はあのスピーチを素直に受け止め、前向きに「来季こそは!」と思えるような気持ちには到底なれません。
当ブログの読者の皆さんも、どちらかと言えば私と同じように「白けている」「手放しでは納得できない」タイプの方が多いのではないでしょうか。
たまに「何があっても監督とチームを信じて支える」といった熱心なコメントも見かけます。
そうしたスタンスを否定するつもりはありませんが、かといって絶望して前を向けなくなったファンを「ファンとして間違っている」と否定するのも違うはずです。
昨年の本拠地最終戦で新井監督は「来年以降も厳しい戦いと苦しみは続いていく」と言っていました。
しかし、まさかその「苦しみ」が、主力選手の薬物・逮捕・書類送検・相次ぐ週刊誌報道・解雇という最悪な形で降りかかってくるとは夢にも思いませんでした。
多くのファンはその球団の腐敗劇に絶望し、嫌気が差してマツダスタジアムへ足を運ぶのをやめました。
それにもかかわらず、現時点でフロント側が本気で変わろうとする姿勢は見えず、一連の泥沼騒動をただただ早く風化させ、幕引きを図りたいという魂胆が透けて見えます。
主力二遊間をはじめとする戦力が物理的に消滅し、全国に恥を晒しながらも、結果として他球団の不振に助けられて順位が繰り上がる可能性すら出てきました。
他球団の不甲斐なさに対しても思うところはありますし、この順位結果自体は結果として客観的に分析・評価する必要があります。
いま言える唯一のことは、球団を去っていったファンを呼び戻すための誠実な姿勢を、開幕までのこの半年間で球団が示せるかどうかです。
すべての批判と責任を新井監督一人に押し付けて逃げ回るのではなく、球団トップが自ら示すことができるのか。
……まあ、期待するだけ無駄で、そんな姿勢は見せられないのだろうと思っていますが。