ドラフト指名寸評 広島編
ドラフト会議が終わりました
広島は育成指名の参加なしです
まず、各選手の寸評を書いて最後に総評と行きましょう
1位 加藤 拓也 慶応大 投手
2位 高橋 昂也 花咲徳栄高 投手
3位 床田 寛樹 中部学院大 投手
4位 坂倉 将吾 日大三高 捕手
5位 アドゥワ 誠 松山聖陵高 投手
6位 長井 良太 つくば秀英高 投手
○1位 加藤 拓也 慶応大 投手
がっちり系の体格で、ストレートはMAX153km
球に力があり、三振が取れる投手です
いい時の加藤は惚れるんですけどね
見るからに球威のある球を投げますから、自分の世界の投球ができます
今時珍しい豪快な投げ方も好きです
良くも悪くも福井をイメージしてもらえれば一つの基準ができます
課題はコントロールといいますが、課題という表現では足りないレベル
ノーノーを記録した東大戦も四球祭りでしたし、これをどこまで矯正できるかです
まあ薮田があそこまでなったぐらいですからわかりません
投げ切るスタミナも十分ありますが、使い方によってはセットアッパーで花開くかもしれません
○2位 高橋 昂也 花咲徳栄高 投手
高校BIG3がここまでよく残っていたということです
実績は甲子園で十分ですね
ただ、今年の夏は本調子から程遠かったと思います
それが今回ここまで指名が24番目にまで遅れた理由
これまでの実績と実力通りでしたら1位で消えていた選手です
この選手ほどプロに入っての成長が期待できる選手もいません
今のレベルでもそれなりに投げれるでしょうが、球の速さや組み立ては今から学べます
○3位 床田 寛樹 中部学院大 投手
左投手が少ない今年で3位に床田の指名は会心です
ストレートは140km台後半出てスッと来る球
上位二人に比べると一段違うぐらい制球力の心配がなくなります
牽制やフィールディングはこれからですが、一軍に一番近い位置にいると思います
○4位 坂倉 将吾 日大三高 捕手
苑田スカウトがご熱心でした
名門・日大三で一年生から外野手でスタメン
捕手として出だしたのは2年からですが、肩が強いです
強肩強打とよく言われますが、シュアなバッティングもできるあたりセンスの高い選手です
○5位 アドゥワ 誠 松山聖陵高 投手
指名した瞬間ビックリしましたね
甲子園でインパクトを残した選手の一人でしょう
196cmの長身から投げられる角度あるストレートは140km台中盤
まだまだ体が出来上がっていない段階でこれですから、成長しての完成系は想像もつきません
器用な部分もあるだけに、小手先で生き延びての中途半端な選手だけにはなってほしくないです
○6位 長井 良太 つくば秀英高 投手
長井指名した瞬間に
「え、6位で残っていたの?」
と驚きました。それと同時にうちが追っていたことにも驚きました
投手を本格的に始めてまだ2年足らず
それでもストレートはMAX149km
ストレートの良さが目立ちますが、変化球含めて投手としての成長はこれから
彼もまたカープで成功するタイプに多い母子家庭で育ちました
じっくり時間をかけて大きな投手になってもらいたいです
○指名総評
全体的には指名が進むにあたって順位でうまい指名をしました
1位は仕方ありません
田中に特攻し、まさかで残っていた佐々木で大競合
加藤の評価が球団内では高かったのでしょう
結果論ですが、外れの外れで堀に行ってもよかったと思うんですけどね
何かの縁があって入る選手ですからもちろん全力で応援します
が、どうやって加藤を育てていくのでしょうか?
彼の制球力は福井や薮田をもしのぎます
監督が即戦力に近いイメージで描いていましたがどうなのでしょうか?
球の強さは確かに一軍でも通用するでしょう
ただ、何度でも言いますが想像を超えるコントロール
暴れ馬、という表現でも足りないぐらいです
2位が最後ということで今年のドラフトでの難しさでした
が、高橋がそこまで残っていての指名
塹江・高橋樹とこの3年で有望な左腕だ立て続けに取れました
左腕王国がつくられるかもしれません
そして3位では一番早いという利点を生かせましたね
2位でとるには躊躇うがまず4位の最後では残っていない選手
私は、今年指名した選手の中では一番一軍に近い選手だと思います
うちの左投手陣を見ても、一軍に十分入れる選手だと考えます
4位以降はミーハードラフトと言われてもおかしくない指名
近年多いのは
「その順位で残っていた一番いい選手を指名する」
変な独自路線に走らず、素直にいい選手を取る指名は好感が持てます
アドゥワは身長ばかり言われますが、彼の良さは器用さだと思っています
それを印象付けたのが甲子園でのフィールディング
お父さんばかり注目されますが、お母さんはバレーボールの選手
母親がアスリートというと黒田を思い出しますね
その恵まれた身体能力は成長の天井のなさを感じます
点数をつけるなら甘めで70点です
もし自分がカープファンでなかったら50点ぐらい言っているかも知れません
1位は仕方ないというものの、私の中で加藤をどうするかのビジョンが描けません
ただ、2位以降では指名順位を生かしてうまくとることができたと思います
即一軍で使える選手が少ないのはつらいですが、床田はリリーフで即一軍があるでしょう
この低めの点数を覆すには、加藤がどういう形で一軍戦力になるのか
その一点に尽きます