ドラフト指名分析 広島編
ドラフトから一夜明けました。
会議中や終了後は私も含めだいぶ悲観的な捉え方や批判的な意見が多かったです。
が、一晩たって「まあこういう指名もありか」とある意味納得し始めてきました。
今年は例年よりなるべく早く12球団の指名分析を終えていければと思っています。
まずは広島です。
1位 野間 峻祥 外野手 中部学院大
2位 薮田 和樹 投手 亜大
3位 塹江 敦哉 投手 高松北
4位 藤井 晧哉 投手 おかやま山陽
5位 桑原 樹 内野手 常葉菊川
6位 飯田 哲矢 投手 JR東日本
7位 多田 大輔 捕手 鳴門渦潮
育成1位 松浦 耕大 捕手 MSH医療専門学校
育成2位 木村 聡司 投手 常葉橘
1位 野間
即戦力投手をどうしてもというポイントからズレはしましたが、指名としてはいい意味でよく1位で行ったというところです。
当然、2位での指名を考えながらの繰り上げ。
2位で先に指名する球団を見る限り、中日あたりが狙うというのがあったのかもしれません。
走塁と守備に関しては広島外野陣でもすでに上のほうでしょう。
注目されるのは打撃能力。
秋のリーグでは5割近い打率を残すなど圧倒しました。
同じリーグに所属していた菊池と比べると、打率では野間、長打力では菊池に分があるといったところです。
評価は大きく別れるところですが、開幕センター、そして丸をライトでというのが期待を込めての目標でしょう。
2位 薮田
指名された瞬間に「薮田って他に社会人投手でもいたか?」というぐらい理解ができませんでした。
また後日記事を書こうと思いますが、先日4位まで書いた仮想ドラフト指名。
実は育成の1位で私は薮田を指名ました。
ドラフトに詳しい人でも、大学での実績を考えても育成、本指名での下位が精一杯の評価でしょう。
それが2位ですから驚きですよね。
大学でのリーグ戦での登板はわずか2試合。
4年生は秋の今の時点まで登板なしです。
薮田に関しては、また近いうちに一記事上げたいと思います。
3位 塹江
マーク情報はありましたが指名自体に驚きました。
一部ではハズレ1位の評価すらあるほど、素材を評価される本格派左腕です。
MAX150kmですが、彼の強みは140km台中盤の球をしっかり放ることができること。
たまたまの最高球速という投手でないことです。
当然これだけのストレートですから三振を取る能力は非常に高いです。
しかし、本格派左腕にお約束のノーコン。
実践での数字を見る限りかなりのレベルにあります。
野球強豪校でなかっただけに、プロに入って自分の良さを残しながらどこまで実践で使えるレベルになるのかが注目されます。
4位 藤井
高校に入ってから28kmも球速を伸ばすなどまだまだ成長中の投手。
スカウトからもこれからの成長性を期待される本格派投手。
元ショートということで身のこなしも軽やかです。
おそらく、この手の投手はいい大学に入ることができれば1位レベルまで大きく化けるのでしょうね。
それをプロがどういうふうに鍛えていくのか。
割と体はできているので早いうちから投げさせるのかもしれません。
5位 桑原
ドラフト当日に地元紙でマーク情報が出ていましたが指名となりました。
三拍子揃ったショートですが、特筆すべきは長打力。
2年時は春夏の甲子園でともに本塁打。
まだ70kgぐらいと太いわけではないですが甲子園でスタンドに入れる力があるわけですからね。
今後さらに混沌となるであろう二遊間の争いで注目される選手です。
6位 飯田
唯一即戦力らしい指名です。
将来性に関しては早くから期待され、亜大でも投げていました。
才能が開花したのは社会人に入ってから。
長身左腕ですが、インに投げる球も外への変化球もしっかりあるイメージが有ります。
今後のさらなる成長も期待されますが、プロの水が合えば1年目からの結果も求められるかもしれません。
7位 多田
そろそろ取らないといけなかった捕手、多田がこの順位まで残っていました。
高校は美間の後輩。
栗原・清水と上位指名が期待されていた2人に次ぐ評価は受けていました。
190cm近い大柄で、ハマった時の打撃が売りです。
とくに、遠くに飛ばす力は天性のものがあります。
そして2塁送球1秒8の強肩は高校生トップです。
磯村もそろそろ上にあげたい事情を考えると、我慢しながらの起用が求められるかもしれません。
育成1位 松浦
おそらく今年のドラフト全体の中でも、1番情報のない選手だと思います。
失礼ながら私も存じ上げない選手です。
広島とは試合をしていますし、OBの片岡氏が監督を務めるチームなので情報はあったのでしょう。
色々情報を集めましたが、こういうタイプの選手に多い肩が異常に強かったりスローイングがいいというわけではないようです。
ただ、怪我人がいれば2軍で捕手が足りないというチーム事情が指名に影響したのは間違いないでしょう。
育成2位 木村
MAX144kmの本格派右腕として東海地区を代表する投手ではあります。
しかし、カープは内野手として評価をしているようです。
彼の評価をするところはシュアな打撃、地肩の強さ、そして盗塁能力です。
方の強さは本格派右腕からも読み取れるでしょうが期待は打撃です。
強豪常葉橘で1年から1番でスタメンを張るぐらいですし、投打ともに素晴らしいところからもセンスがあります。
まずは体つくりからなりますが、同期の桑原との付属校二遊間、そして庄司との高校先輩後輩での二遊間など夢は膨らみます。
2位指名で大騒ぎとなりましたが、どうしても夜にTBSで行われた薮田の特集を見るとその動きも沈静化となりました。
素材型投手を2位指名したわけですから、現場もそうですが指名した編成の責任は大きいです。
大学の先輩永川や、同じような素材型本格派で2位指名となった黒田の比ではないですからね。
それ以外は素材型を中心とした指名だけに来年すぐすぐの結果は厳しいでしょう。
ただ、不作の今年だからこそスカウトの力が試される指名になったのではないでしょうか。
今の時点で点数はつけづらいだけに、数年後素材だけで終わらないドラフトであることを期待します。