ドラフト指名寸評・オリックス編
ドラフト指名寸評、二回目はオリックス編です。
1位 丹羽 将弥 外野手 岐阜城北 7000万円 700万円 32番
2位 小林 賢司 投手 青学大 8000万円 1200万円 29番
3位 小瀬 浩之 外野手 近大 7000万円 1200万円 41番
4位 伊藤 光 捕手 明徳義塾 5000万円 500万円 61番
5位 山崎 正貴 投手 市船橋 3500万円 500万円 62番
育成 梶本 達哉 投手 四国IL愛媛 300万円 360万円 114番
6人で契約金3億800万円でした。
今年は高・大社共にくじが外れるという不運でしたね。契約金順では小林と丹羽が逆ですが、丹羽は外れ、小林は外れの外れというのを考慮して入れ替えました。
それでは個々の寸評です。
丹羽:やはり本命の中田をどうしても採りたかったでしょうが丹羽をしっかり押さえました。これは補強ポイントにあった指名ですね。全体的に層の薄い右の外野陣、若手といっても二軍の帝王・迎とは8歳差、あまりにも左に偏った補強が続いていましたね。ブラジル選抜との試合での場外弾で一気に評価を伸ばしましたが、チーム事情から考えても早いうちに出てくる可能性も十分あります。
小林:高校時代から非常に有名な投手でしたが東都で4年間経験しました。いい言い方をするとバランスの取れた投手ですが悪く言うと特徴がないですね。とりわけ制球がいいというわけでもなく秋の数字を見ても本指名にいった大場と比べるとかなり劣ります。平野や小松・岸田など右の先発候補が多いチーム事情からすると一年目から即というわけにはいかないかもしれません。
小瀬:関西学生野球で抜群の成績を残してのプロ入り。左の外野で同年代では吉良・坂口といるのでこの辺りと切磋琢磨してほしいです。高齢化の進む外野陣なだけに彼が一年目で一気にスタメンをつかむという可能性もあると思います。
伊藤:馬淵監督がごり押しする逸材。一年差の土井がルーキーイヤーの今年打席にもほとんど立っていないことを考えると一年目から即二軍の正捕手をつかむ可能性も十分あります。日高も30歳を越えたことですし次世代のオリックスの正捕手として期待されるものは相当でしょう。
山崎:広島も狙った逸材。岩崎とのツインタワーでしたが岩崎は評価が一気に上がりました。岩崎の急成長と比べるとどうしても強い特徴のない分比べてしまいます。去年は高校生投手を三人採りましたが唯一の投手、まずは基礎作りです。
根本:ある意味今年の指名の中での一番のヒットですね。速球派でそこそこ三振も取れる投手ですがやはり制球の悪さが課題ですね。ここさえ改善できれば支配下登録→一軍もすぐだと思います。
将来期待できる若手を指名したのはかなり大きいでしょう、ただ即戦力として期待できる選手をほとんど指名できなかったのは残念ですね。
来年以降の補強ですが内野手の不足が深刻です。とくに平野恵を出したことによりキーとなる選手がルーキーの大引ぐらいしかいません。また、投打ともに高齢化が深刻でありながら若手の台頭も遅れている。このままだと暗黒時代が長期化する可能性があります。膿となりつつあるベテラン選手は切りチームを大きく入れ替えないと危険な状態でしょう。