チョコレートみたいで美味しそうでしょ♪

あたし愛用のお財布☆


と、もう1つ同じものが!


同じ事務所のピアニスト武村八重子嬢のものです。


なぜお揃いかというと

一緒に買い物に行った折

「お財布が見たいな」という八重子嬢に

強力にゴリ押ししたからです。


店員さんと2人で

いかにこの財布が収納力に優れ

大きいのに皮が柔らかくて軽いかなど

まるであたしまでもが

ボッテガヴェネタの店員になったかのごとく

熱心に勧めてしまったの。


あたしたち2人がお世話になっている

ヘアメイクのKeiさんもオソロで(←こっちは偶然。)

「財布が欲しい」といった知人には

今度は3人でボッテガのお財布の布教?に励むようになったのでした。


でも本当に使いやすいのよ!


ここまではこの日は順風満帆だったのよ!


財布を手に入れ

ご機嫌の八重子嬢と歩いていたら

若い兄ちゃんが

「カットモデルやりませんか?」と八重子嬢が声をかけられたのです。


なんとなく立ち止まろうとしたら

その兄ちゃん

あたしに向かって


「あ、お母さんですか?」


はあ?


お、おかあさん?


多分兄ちゃんは

八重子嬢を未成年と間違え

保護者と想定したあたしに

カットモデルの許可を求めようとしたんだろうね。


その気遣いは立派だ。


だけどよお

三十路まえのあたしに

二十歳くらいの娘がいたら

おかしいでしょ。



確かに八重子嬢は女のあたしから見ても綺麗よ!

元新体操部だしスタイルも抜群なのです。


あたしも

その日はすっぴんだったし

帽子かぶっていたけどさ~


小さいころからふけ顔だけどさ~


おかんはないだろ!

兄ちゃんよ~パンチ!



大人げないあたしは

兄ちゃんをからかってみたくなり


「お母さんじゃないんだけど」

と冷静にぷち切れしその場を去り



あまりのおかしさに

しばらく歩いてから八重子嬢と大笑いをしたのでしたにひひ


振り向いたら

兄ちゃんは呆然とその場に立ち尽くしていて

ちょっと意地悪しすぎちゃったかなとも思ったのですが


これは


間違えたほうが悪い。


っつうか

メイクもせず

ちゃんとした身なりで歩いていなかったあたしが一番悪い!

と反省したのでした。


八重子嬢の財布を見るたびに

その思い出がよみがえり

ふき出してしまうあたしです。