カレンダーを見たら、もう来週は3月なんですね。
早い!早すぎる!
もう12ヶ月のうち2ヶ月も過ぎてしまうなんて!
3月といえば女祭り、雛祭りですね。
行事時期の家に生まれたので、
雛祭りはクリスマス、誕生日と並ぶ、私の3大行事です。
一足おさきに雛祭り、堪能してきちゃいました。
山形は江戸時代、着物の染料紅花の産地として
京都や大阪に紅花を船で輸送していたんです。
その帰り道、山形に入ってきたのが、京都や大阪の文化です。
食べ物とか、言葉以外に、お雛様もその1つだったんですって。
だから桃の節句の季節になると山形県内のいたるところで、
豪華絢爛な古今雛や享保雛、有職雛が展示され、
県内外からたくさんの雛人形ファンが見に来るんです。
そんなときに食べられるのが、春のご馳走雛膳。
今回は母と西川町の「玉貴」に食べに行ってきました。
器がお雛様だったり雪洞だったりでかわいらしいでしょ?
食事も、春味が満載。
アサツキの酢味噌和えやふきのとう、たらの芽の天ぷら。
白子のお豆腐にハマグリの蒸し物、桜マスの焼き物、
菜の花ご飯に山菜のお椀、草もちなどなど、
素朴だけれど、季節の香りや彩を考えた
身体が喜ぶメニューが並びます。
食事の後はお雛様を眺められるので、
平日のランチでも今の季節は予約でいっぱい。
私は職人さんの細やかな仕事ぶりが伺える
道具を見るのが好きです。
墨をつければちゃんと字がかけそうな2、3センチ程の筆と硯や
豪華な細工が施されたちっちゃな蝶番、
しっかり開け閉めできるたんすは、
大きくすれば本物の嫁入り道具みたい!
地元を離れ、自分のお雛様を出すことは少なくなったけれど、
やっぱりこういう行事は大切にしたいなと思いました。