大丸に次ぎ「ドンキ、おまえもか……」 | ふるさと会のブログ

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山科の魅力を山科の歴史を通じて記録しようと思います。

ねこまねき

最近、話を聞いてちょっとショックだったこと。

駅前の「ラクト大丸」が3月末で撤退……。
椥辻の「ドン・キホーテ」は4月初旬で閉店……。

いろいろなスーパーや飲食チェーン店があるけど、この2店は商業施設としてのタイプも、客層も、品格も、違うけど、どちらもまったく別の意味で、「山科には、〇〇があるからな。すごいだろう」と内心、ちょっと自慢気だった店舗だけに、ショックが隠しきれない。ドンキ・ホーテなんか、できた当初は「なぜに山科に?」と思ったけど、結構、人は入っていたようで、できてからまだ1年半しかたってないというのに……。まだ数回しか行ってなかったのに……。

 まちの変化は目まぐるしい。駅前なんかも20年、30年前を思い出すとずいぶん変わってきた。つい最近も駅前のロータリーの店舗が新しくリニュアルした。長年、山科南部の庶民派スーパーの代表だったヒカリ屋が閉店したのは記憶に新しい。あとはイオンが来ると噂は本当か。コンビニはできては消えてゆく。五条通りには次々に新しい外食産業のお店が現れ、あるものは定着し、あるものは「今度、そのうち入ろう」、と思う間もなくなくなっていく。
 でも私たち消費者にもその責任の一端はあるのかもしれない……。毎日の食料品は「マツヤスーパー」や「ハッピー寺田」「フレスコ」など地元資本のスーパーで買い物するけど、ちょっと目先の変わったものがほしいときは、草津や桂川のイオンまで行ったり、あるいは2~3か月に一度はコストコ詣に八幡まで出かけたりしている。いつもはラクトをウロウロしているくせに、大事なものを買うときは「同じ大丸でも、やっぱり本店は置いてあるものが違うよね」、と四条店まで足を伸ばす。もっと地元山科でもお買い物しようよ!(?)

 お金の流れ、商業活動・経済活動は、まちをひとの身体にたとえるなら、身体じゅうを循環している血液、血管なのだろうか。少しずつ入れ替わりながら、常に全身へ酸素や栄養を補給している。毛細血管がすみずみまで行き届いて、人とモノが集まり、順調に商業活動が行われていると、まちは若々しく元気で、健康でいられる。
 これからの高齢化社会を考えると、駅前やロードサイドに大型商業施設ができるよりも、歩いて行ける場所に小規模・中規模な店舗がもっと数多くあるほうがいいのかもしれないと思う。買い物ができて休憩できるスペースがあって、お茶を飲んだり、ポストや宅配便の窓口もあるといいな。コンビニエンスストアは災害時の緊急対応なども含めて、やはりある意味、まちの「ほっとステーション」になっていくのだろうか? そういう役割をする施設はコンビニ以外には考えられないのか?
 
このまちにはどんなお店が必要か。どんな施設があればもっと暮らしやすくなるのか。
大丸とドンキの撤退は、そんなことを考えるいい機会なのかもしれない。