古里物語第四部3−5 | ryobeのブログ

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闇を截って(キッテ)閃(キラメク)めく、ヒラリヒラリと日本刀。

水車(ミズグルマ)の如く、煌やき廻る刀の彩(イロ)、名品溝口さん(神主)の劔の舞です。

おどけた田の神の舞、腰を曲げ榊を手に即興のセリフ、人人はどっと笑う。

飄々たるこの土地の小父さん達はユーモアの達人、狂句作りの名人でもある。

時は零時を過ぎ一時二時三時。

寒気は一段と厳しい。

最后の天の岩戸の時、囲はれた屏風の中で私は凛えて居りました。

笛の音と共に岩とは爽(サッ)と開かれた。

凛えは止まった、私は鬼神の後をついて歩いていました。

伏目勝ちに鏡を見つめる私の目に鬼神の顔は映らなかったのです。

私は小さく、鬼神は余りに大きかったのです。手力男命であると云う鬼神、「ようでけた(出来た)。」谷さんはそう云ってくれました。

太鼓は轟ろき鈴が鳴る。

坂下犬はウォーウォーと笛に和して吠えました。