大力山 鳴倉山連日の好天に誘われて | ふるさと干溝

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路傍の風景、四季の風。豪雪の里から路傍の草花や雪の里山など、四季折々の風景を綴ります。ブログの説明を入力します。

202312月08日 (金)曇/晴

 

干溝で最も親しまれている山大力山(50鳴倉山(578.4m)4m)

 大力山と鳴倉山のこの2山はずっとふもとの干溝集落のシンボルとして親しまれて来ました。しかしずっと以前には簡単に登れる道が長い間ありませんでしたので、ここを周回する道が心待ちにされて来たのです。

 今集落を取り巻く尾根に立派な遊歩道が整備されまして、多くの方が訪れてくれるようになりました。

 

 

大力山(法泉寺口から)

 高い山に雪が3回降れば根雪が里に下りてくると言われていまして、今年ももう何時根雪がやって来てもおかしくない時期になりました。そんなこの時期は寒く、そして冷たいのですが、今年は今のところ大寒波とはならずに、冷たい時雨の間にも時折長閑な小春日和になります。

 

 そんな小春日和にはやはり里の山に足を向けたくなりまして、午後より日差しが戻った8日の金曜日には昼近くから大力山を歩いて来ました。

 

 駐車場所には何台か見られましたので先行者は大分あるようでした。この時期の晴れの日には、じっとしていられない方々が実に行動的ですね。いつものように秋葉様で手を合わせ、先に進みます。鉄塔の少し先の少し狭くなった尾根から大力山を眺めます。

鉄塔の先から大力山

 

 今日は中国からの黄砂の影響で風景はかすんだように見えて、絶好とは言えませんが、頂上の風景に期待しながら歩きます。

この辺りはアズキナシの実と、ネジキの赤い葉が目立ちます。

今年は見事に実ったアズキナシ

 

この場所を抜けて少し歩くとプラスティックの階段、そしてこの楢の林を抜けると5合目手前の分岐道、そして5合目の平坦な尾根を抜けて坂を上ると7合目の船窪分岐点。

 

 ここまで既に30分、かなり掛かってしまいました。別に記録に挑戦するのではなくのんびり気ままな歩きなのですから、時計を気にするのは止めようと思うのですが。

 

 船窪をてくてくと歩き、下の船窪から上の船窪を抜けて階段に着きます。この階段を上れば9合目。頂上は間もなくです。9合目付近では10人ほどの方々に出会いました。平日にも関わらず歩く方々は結構ありますね。

 

今日もアズキナシが見事です。

9合目付近のアズキナシ

 

ナナカマドの赤い実もまだ落ちずに残っていました。

あずまや付近のナナカマド

 

 

 いつものように山ノートに記入して、その後下山です。

 

9合目付近から集落を映します。

風景はかすんでいますね

 

202312月09日 (土)快晴

 

翌日(9日)は鳴倉山(レク都市公園泉沢口から)

 翌日9日は山友から大力山の誘いがあったのでしたが、ちょうどこの日はコロナワクチンの接種日に当たっていましたので山友さんたちには同行出来ませんでした。

 

 所定時間にワクチン接種会場に向かい。接種を受けまして帰宅しましたが、あまりの天気の良さにじっとしていられません。そこで今日は鳴倉山に登ることにしました。

 

 

奥レク都市公園「響きの森公園」の泉沢の堤付近から一本杉経由で鳴倉山に向かいます。

「響きの森公園」のあずまや

 

 

 長閑な日差しで、実に爽やかです。登山口のある駐車場には沢山車が停まっていましたので今日も上は賑やかだろうな、と推察されます。

 

 泉沢の堤の所から歩き始めますと3分ほどで林泉庵からのルートに出ます。ここからブナの林の中を進みます。ブナ林はすっかり年老いてしまいましたが、早春いち早く青い葉をつけて村人に春を教えてくれます。

すっかり老木になってしまったブナ林

 

 ブナ林の終わり付近の一本のブナにノキシノブが見られます。以前「魚沼の里山さん」に教えて頂いたものです。黄色い葉のところではなくて緑の細い葉がそうです

ノキシノブ

 

 

 ここから10分ほど登って一本杉です。ずいぶん年輪を重ね、その枝振りは遠くから見ると杉のようには見えません。以前ブロッコリーのお山と呼んでいた子供がありました。

干溝の人に愛されている一本杉

 

 

 一本杉から魚野川上流の上越国境方面、カスミ掛かったようにかすんでいます。光っているあたりが谷川岳方面です。

一本杉から見た越後湯沢や苗場方面

 

 

 一本杉から稜線を歩き百八灯山分岐に出ます。泉沢から45分ほどでした。分岐から鳴倉山を望みます。空には雲が全くありませんね。

百八灯山分岐、正面が鳴倉山

 

 分岐を左に折れて、少しなだらかな下りを歩いて急坂に向かいます。雪のある時期はこの坂が一番危険な場所でしたが、遊歩道の整備が進んで、枝などが少なくなって、最近では雪崩を見ていません。しかし雪の時期には要注意の坂ですので、油断は出来ません。

分岐から鳴倉山方面

 

 そんなことを思いながら坂を上り、急な場所を抜けると、なだらかな稜線歩きが待っています。

前方右側に檜岳から毛猛山山塊が白くなって見えて来ます。

白くなった檜岳から毛猛山山塊

 

ここからは比較的緩やかな稜線、なんか所か勾配が強くなりますがそれもそんなに長くはありません。

 

 アカミノイヌツゲが実を付けています。

アカミノイヌツゲの赤い実

 

 こんな暖かい日にはチョウチョウが顔を見せてくれました。昨日大力山でも見つけましたが成虫越冬のキタテハのようです。

成虫越冬のキタテハかな

 

 百八灯山分岐から30分、湯の谷側野口からの登山ルート突き分けコースと合流します。

湯の谷側夜のルートとの合流点

 

 そこから20分ほど歩き林道に着きました。下に地元集落干溝(ひみぞ)集落が見えます。

地元干溝集落

 

 途中山友のお姉さん方に行き会いましてしばし会話を交わし、先へ向かいます。

 

 そこからさらに10分、百八灯山分岐からちょうど1時間、頂上に到着です。

頂上広場にはハングライダーの方々が幾人か車で来ていました。飛び立つのだろうかと聞きましたら今日は気流がよくない、というか無風状態でダメかな、とおっしゃっていました。

 

 大力山と同様こちらでもアズキナシが見事です。

頂上広場の見事なアズキナシ

 

頂上の三角点の場所では、これまた山友のSさんが休憩中でした。私も腰を下ろして話をしていると、私が上ってきたほうからも単独の方が、そして湯ノ谷側の明神コースからの単独行の方が上ってきました。

 

頂上から湯ノ谷、小出郷方面

 

 ここからも毛猛山塊の山々がきれいに見えています

檜岳、太郎助山、百字ケ岳、毛猛山など

 

 

 今日の鳴倉山は賑やかでした。後で聞くところによると向かいの大力山も賑わっていたようです。もうほんの少しで根雪の季節、つかの間の小春日和の良い歩きが出来て実に楽しかったです。