初雪の後にやって来た束の間の小春日和 | ふるさと干溝

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路傍の風景、四季の風。豪雪の里から路傍の草花や雪の里山など、四季折々の風景を綴ります。ブログの説明を入力します。

20231130日(木)雨

 

初雪の後にやって来た束の間の小春日和

 あの厳しい猛暑に虐められていた日からそう幾日も経たないと思っている内に、季節は秋が過ぎ、冷たい時雨の日々。先日初雪を里にも見ましたが、今日も冷たい時雨の一日、夕方からは雪が降るかもしれません。

 

 

 先日の初雪で里の山に降った雪はその名残を残しています。今日雪が降れば一層白くなるでしょう。

大力山(504m)から黒禿(770m)、そして奥のピークは笠倉山(907m)です

 

 

 

手前が鳴倉山(578.4m)、その右隣がトヤの頭(671m)です

 

 これらの山々は春夏秋冬、ずっと昔から集落を見守り、そして多くの恩恵をもたらしてくれました。私も子供の頃からずっとこの山々を仰ぎながら暮らして来ました。春の雪解けの頃は至る所に雪崩の跡が見え、やがて新緑の時期、緑が逞しくなり秋の紅葉、そしてやがて長い冬の訪れに真っ白に姿を変えて集落を懐に包んでくれているのです。

 

 

魚沼三山

 里にも初雪を見た翌日の快晴、もう今年にこんな晴れの日がどれ位あるだろうかと思い、貴重な晴れ間の風景を探しに魚沼の里を走りました。

 

 

 少し南方面に向かいますと魚沼駒ケ岳から流れ来る川、水無川に出ます。水無川は上流にはかなり豊かに水量があってきれいな渓谷ですが、里に来る頃には伏流水となって、川にはほとんど水が流れていません。そこでこんな名前が付いています。

 

 この渓谷の上流に魚沼駒ケ岳(越後駒ケ岳)が厳しい山容で見られます。この渓谷と魚沼市との県境に連なる郡界尾根は実に険しく、登山道はありません。駒ケ岳からヨモギに至る郡界尾根の風景はとても見事です。そして稜線の反対側、湯の谷からの枝折峠方面から見る郡界尾根はさらに険しく見事です。

 

 正面の山が深田百名山に数えられている魚沼駒ケ岳(越後駒ケ岳)2002.7mです

 

 

 そしてこちらが魚沼駒ケ岳から連なる郡界尾根の風景です。長年豪雪や氷に浸食された岩山は厳しい表情です。

 

 さらに水無川の上流に足を運び、駒ケ岳を仰ぎ見るとその険しい山容が見られます。中央の大きな沢はオツルミズ沢。この沢を登る方があるようでかなりの熟練度が必要なようです。

この沢を登られた方の記事もインターネットで見られます。

魚沼駒ケ岳と水無渓谷のオツルミズ沢

 

 

巻機山

 巻機山です。巻機山は新潟県と群馬県の県境に位置する4つのピークの総称(巻機山本峰、割引岳(ワレメキダケ)、前巻機、牛ケ岳)で最高峰は巻機山、標高1967mで、深田久弥の日本百名山にも数えられています。

 巻機山のある南魚沼市は昔から機織りが盛んな地域で、お山は養蚕や機織りの神と崇められているとのこと。そして多くの山にある伝説のごとく巻機山にも「機織り姫」の伝説があります。

 織姫伝説はいろいろ紹介されているようですから、一度検索してみてはいかがでしょうか。

 

 南魚沼市の五日町方面から眺めた巻機山

 

 魚沼にはたくさんの名酒の蔵元がありますが、この巻機山の麓にも名酒鶴齢の青木酒造さんや高千代で有名な高千代酒造さんがありまして、登山帰りの方々などにも人気のお土産のようです。

 

 

 小春日和の魚沼の里は実に長閑でした。近くの八海山麓スキー場(南魚沼市荒金の要害山麓)のは先日の雪がゲレンデに消えずにありました。周辺の楢の葉はまだ散らずに枝にしがみついていましてちょっと目を引きましたので写真に撮りました。

 

初雪が消えないで残るスキー場のゲレンデ

 

 

 穏やかで爽やかなインディアンズサマー、ぶらりと車を走らせてみました。

 

 いつも見える風景も日毎、日毎にその装いを変え、私どもの前に現れて、留まることなく季節の移り変わりを知らせてくれます。そんな営みを当たり前のように見ているうちに私どもはいつの間にか年を重ねていることに気づきます。

 

 少し早いが「来年もいい年であるように」

 

 霜月晦日、明日から師走ですね。それでは今日はこの辺で。