久しぶりに里の山(黒禿の頭 770m) | ふるさと干溝

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路傍の風景、四季の風。豪雪の里から路傍の草花や雪の里山など、四季折々の風景を綴ります。ブログの説明を入力します。

20230401日(金)快晴

  

少雪の年、早い春

 今年の冬の魚沼市は連日大雪のニュースが駆け回っていましたが、ここ魚沼市の小出地区では昨年よりはるかに雪が少なく、早い春の訪れとなりました。

 

 いつもの年なら周囲にはまだかなりの雪を残している魚沼ですが、圃場にはもう雪は見られません。路傍には早春の花が咲き始めました。

 

 そんな状況ですのでこの時期の山は道が雪解け水で川のようになる場所や、木の枝が雪の重しから解放されて歩く人に撥ねて歩き難くなるなどのことから条件が悪くなりますので、若干登山者も減ってきます。そんな状況ですが、久しぶりの里山、ということで黒禿の頭に行ってきます。

 

出発はいつものように宝泉寺口から

 約束通り7時半に宝泉寺口から登り始めます。ここの所陽気が良いので歩き始めますとすぐに温かくなります。

 

 秋葉様前の広場にはもう全く雪はありません。秋葉様では今日が良い一日になるようにお願いして手を合わせます。

 

秋葉様、もうすっかり雪は溶けました

 

 秋葉様から尾根道に出るともうマンサクは終わりかけ、タムシバの花がかなり増えていました。

5合目まで来ますとまだ少し雪が残っています。

5合目付近から正面に大力山、

 

この辺りから舟窪の中、それから9合目から東屋まではまだ少し雪が残っています。

9合目を過ぎまして、東屋はすぐそこです

 

 

大力山東屋に到着

 宝泉寺口から50分余り、東屋に出ます。ここで着ているものを少し減らしてこの先に備えます。今日はこの先黒禿の頭まで行くつもりなので、あまり長くは休まず出発です。

 

東屋から黒禿の頭方面

 

 登ってくる途中で2名の方にすれ違いましたが、女性の方は一人先に向かったようでした。周回方面に回るのかと思っていましたら、分岐の所で私どもと同じ黒禿の頭方面に向かったようで、足跡が認められました。

 

 

見晴台到着

 1時間ほど歩いて旧大和町側の分水嶺、見晴らし台に到着です。ここの坂は雪解けが早いので岩梨、イワウチワの花などが早くに見られます。

見晴台から南方面の風景

見晴台の坂に咲いたイワウチワ

 

 見晴台からもう少し進むと白岩と呼ばれるところに出ます。ここはルート上の目安になる所なのでよく知られています。今日はこの場所に「熊捕り」の方々が数人おられました。話によるとこの下にクマが数頭いるので静かにして行って下さいと言っておられました。

 

白岩で待機中の熊取の方々

 

 指示されたように静かに其処を後にしまして、先へ進みます。これよりは比較的平らな稜線歩きなので、稜線の爽やかさを感じながら歩きます。

正面に黒禿の頭を望みながら

 

 新三郎沢、仙能下の沢、仙能上の沢と歩き、最後の黒禿の沢に来て最後の登りです。

黒禿の沢と最後の登り

 

黒禿の頭到着

 雪が少ない分歩き難いです。それでも見え隠れする道をたどり登ります。頂上手前に100mほど遅くまで雪の残る稜線があり其処を抜けると黒禿の頭に到着です。同行のHさんは休憩中。もう一人のYさんはこの先の笠倉山まで足を延ばしてそこには姿はありません。

 また大力山から先行していた女性の方もそこで休憩していました。

黒禿の頭(770m)

 

 私どもは此処で早い昼食をします。しばらくすると笠倉山にYさんの姿がありました。

笠倉山頂上に立つYさん

 

 雪消えの速いこの黒禿の頭山頂にはイワウチワの花が見られ、タムシバの花も咲いていました。

黒禿の頭山頂のタムシバ

 

 しばらく休憩して、黒禿の頭を離れます。雪もだいぶ緩くなりましたが、それでもツボ足で何とかなりました。

 土の出ているところには蝶が何頭か見られました。人の近くまでやって来て止まる蝶はヒオドシチョウです。いつも春一番に顔を見せてくれます。

ヒオドシチョウ

 

下る途中で雪の下から枝を出して咲くマンサクがありましたので写真に収めました。マルバマンサク

 

 黒禿の頭を出てから30分で白岩、そこから1時間で大力山東屋に帰ってきました。

 

 そこで少し休憩の後おります。暖かい陽気が雪解けを加速し登山道は川のようになっている所もありました。

 

里にはもう雪はありません

 

 すっかり雪の無くなった圃場を眼下に見ながら、良い汗を流した大力山、黒禿の頭を後にしました。