2022年8月19日(金)晴
ここの所とんとご無沙汰していたイワナ釣り
最近では激しい俄か雨がしょっちゅう降る市内、県内でも県北地方中心に大雨注意報が連日出されていました。しかしここ魚沼市では災害級とまではならなかったようです。
昨日19日にはようやく晴れの日が戻って来ました。作業応援の予定がキャンセルになって、急に時間が出来ました。山に行こうか川に行こうかと少し迷いましたが、ここの所の猛暑続きのことを思えばやはり涼しい渓かと、久し振りに渓を覗いて見ることにしました。
先日来激しい雨の影響で渓が荒れている予想もあって、あまり期待はせずに、また最近かなり体力低下も目立ちことから無理はしないようにと心掛けながら入渓しました。
3年振りの溪流です。最近では林道もあまり整備されなくなりました。また、最近の大雨の影響などもあって、車がどこまで入られるかなども気になる所でした。その上ここ数年では熊の出没頻度が上がっているようで、こちらもやはり気に掛かります。
少年の日、魚との出会いのこと
思えばイワナの付き合いはもうずいぶん長いことになりました。生まれて初めてのイワナとの出会いをずっと前に紹介したことがありますそのブログを今またここに紹介しておきます。
私は子供の頃は釣りキチと呼ばれるほど魚釣りが好きで、来る日も来る日も竿を片手に川に遊んだ日々、そのきっかけとなった初めてのイワナとの出会いや魚との出会いのブログです。
この度の釣りはかつて幾度となく足を運んだ渓です
扨て、それではこの度の釣行の話に戻りましょう。若い頃には渓流釣りは早朝の朝マズメが狙い目とばかり、夜が明けるのを待ちわびて出掛けた事もありましたが、体力の落ちた最近ではもうそんなことは思いもしませんで、ゆっくりと辺りが白々とした頃にようやく支度を終えて出かけました。
過去もう何十回、いやもっと百回以上か。ここに幾度となく訪れた私にとっては知り尽くした渓です。それでも渓は日々変化しているようで、入渓点までの状況も正確には予想出来ません。
車を置いて、入渓点まで徒歩で進みます。30分ほど歩いて、目的の場所に着き、小沢から本流に向かって下りそこから釣り始めます。
いつものなら最初のこの場所では、必ずと言ってよいほど出てくるイワナですが、この日はまるで音沙汰無しです。やはり場荒れしているのかもしれません。するとこの先かなり注意しながら歩かないと、釣果は望めないようです。
こんな場所は狙い目です
次のポイントでは2度ほど仕掛けを流した時に当たりがありましたが、針に掛けられませんでした。やはり相当すれているようです。
その後実績のある場所を狙いながら進みますが、やはりあまり音沙汰が無く、また一旦出て来てもすぐに引き返してしまうのは、場荒れの所為だと思います。
とりあえず区切りの場所まで来ましたがこの間僅か一尾と言う貧果。この先に期待です。
イワナの姿
暫らく振りの渓はなかなか思うようには行かなかったのだけれど、しばらく進んでようやくぼちぼちと姿が見られるようになって来ました。
所々に砂防堰堤が
その後もぼちぼちと数を加えて、10尾を揃えました。体力的なことも考えてそこでいったん竿を収め。その先からは次回に入渓予定とします。
翌日には入渓点を変更して
昨日に引き返した場所から、入渓点を変えて2日連続で入りました。その場所でもやはり結構すれていたようで、飛び出してきても針掛かりしないイワナが多かったです。
沢の中は涼しくて行動しやすいのですが、まだ虻がかなり残っていて、気になります。私は多少刺されてもあまり酷いことにはならないので、手袋や、ネットなどは使用しないで進みます。
この場所は期待の場所でしたが
沢の中の流れは実に清涼で、冷たい流れを渡る風も爽やかです。唯最近の大雨で渓の状況もかなり変化していますので、狙ったところすべてが良好なポイントではありません。
実に良いポイントなのだが
見るからに良さそうな場所にも拘わらず、当たりが遠のいていると、私の集中力も切れてしまって、合わせのタイミングを誤ってばらしてしまうことが2度ほど続きました。
「いかん、いかん、歳だなあ」
気を取り直して進むと、浅場に影が見えたのでこちらの姿を隠して、「木化け、石化け」の心で慎重に狙ったら、一発目で喰らいついたのは34cmのイワナでした。
かなり抵抗したイワナでした
その後一尾を加えて、今日の最終場所と決めた目的地に着きました。以前はこの先も軽々と足を運んだものでしたが、この先に進むのはもう若くは無くなった私が進むのは骨が折れるのでここを終点と決めていたのです。
ここでは思った以上に良くイワナが出て来て、結局この場所では尺上を交えて5尾が出て来ました。
ここでは尺上を含めて5尾が出て来ました。
この場所は以前にもかなり上げた場所なので、納得の釣果でもありました。
この場所では5尾の顔を見ました。
この場所で納竿と決めていたので、道具をきちんとしまって、帰ります。以前はここから林道に逃れたのでしたが、林道は今では背の高いカヤや雑草で道跡もかすかな為に、とても長時間の藪漕ぎは閉口です。沢の中を入渓点まで帰ります。
25分ほど沢の中を歩いて戻り、そこから高い草だらけの林道を僅かな跡を辿って何とか見通しの効く場所に出ました。竿をたたんで30分、そしてそこから車の場所まで下りでありましたが更に30分、納竿してから凡そ1時間歩き、ようやく車に帰りました。
久し振りに燻製にチャレンジ
二日間の釣行でイワナの数も17本とまとまったので、今回は燻製にします。作業手順の最初は塩漬け、そしてその後は塩抜き、それから乾燥、燻煙、熟成の段階です。
まず塩漬けですが私は一晩かけます。燻製をやる人はこの作業では岩塩やニンニク黒コショウ、ハーブなどでブレンドされたソミュール液と言うものを使いますが、私はそこまで丁寧ではありません。
一晩塩漬けしたイワナを今度は流水で塩抜きをします。3時間ほどかけて塩抜き後、乾燥に入ります。乾燥には手っ取り早くするため扇風機を使います。乾燥は季節、天候によって変えますが概ね扇風機乾燥をします。
乾燥が終わったのが下の状態です。これにオリーブオイルを塗って燻煙します。
乾燥したこの後オリーブオイルを塗って燻煙します
燻煙は桜チップを使っています。燻煙は冷燻,温燻、熱燻などの方法がありますが、私は60℃くらいで行う温燻をやっています。
庭先に道具を揃えて2回に分けてしました。燻煙が終わりましたら熟成です。熟成時間は人それぞれのようですが私は一晩程置きます。
燻煙完了です
イワナは獰猛なことで知られています。イワナは魚か獣かと言われるのにも面構えから納得できますね。
イワナの精悍な顔(その1)
獰猛な面構えをもう一枚紹介です。
イワナの精悍な顔(その2)
しばらく遠ざかっていた溪流でした。かつては自在に歩き回った渓も、もう行かれなくなった所がかなりになりました。またかつての面影など全くなくなった場所もありまして、変わって行く風景が寂しく思われます。
随分と長くなった魚との付き合いです。今回久しぶりに竿を振って以前ほどではないにしろ何とか釣りになったかなと言う思いですこれからあと幾度来られるか、体の方と相談しながらになりますが、まだ完全引退は今少し先にしようと思います。