山菜便り、春の野山よりの恵み | ふるさと干溝

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路傍の風景、四季の風。豪雪の里から路傍の草花や雪の里山など、四季折々の風景を綴ります。ブログの説明を入力します。

202252日(月)晴れ/

 

    いよいよ緑が元気になって来まして、そこかしこ(其処彼処)で山菜の便りも盛んです。今の時期山菜の種類は実に多く、またその料理の方法も多種に渡っていまして、食卓を賑わす山里の香りがほんとに嬉しくなりますね。

 

   扨て、暦はいよいよ五月に入りまして、急に進む春が、そこかしこに沢山の山菜を見せています。その種類は実に多いのですが、その中でも私の好きな山菜のいくつかを紹介しましょう。

 

しおで(牛尾菜)

   しおではその姿かたちから牛尾菜と表記されます。山アスパラとも言われています。癖が無く、ほんのりと甘みがあって実に美味しい。私はこの山菜が一番好きです。

 

シオデ(牛尾菜)

 

   そのシオデの食べ方はいろいろありますが、私はさっと茹でて醤油マヨネーズで頂くのが一番好きです。勿論あく抜きなどの手間は全く要りません。

 

茹でてマヨネーズと醤油を少し

 

   こうして後はビールのつまみなどにしてたっぷりと頂くのです。

 

 

ウド(独活)

   下の写真はうちの畑のウド(独活)です。山で採って来たウドの根をほんの少し植えたものですが、立派になりました。

我が家の庭のウド(独活)

 

   ウド(独活)も今が時期になって来ました。この山菜もいろいろな料理がありますが、若い芽や葉のてんぷら、根元の白い部分に味噌をつけて独活サシで、それから茎はきんぴらや煮物で頂き、保存には塩で漬けます。

 

随分前のことですが、渓流にイワナ釣りに行く時に、味噌や塩を持参で行き、足元に出ているウドの白い部分に塩や溝を付けて齧りました。みずみずしさと独特の風味が堪えられませんでした。

 

                                                        ウドの煮物       ウドのてんぷら

 

 

ウルイ(大葉擬宝珠)

   ウルイは花の形が擬宝珠に似ていることからこの名前が付けられていますが、ウルイと呼ぶ方言の由来を私は知りません。

ウルイ(大葉擬宝珠)

 

ウルイ(大葉擬宝珠)

 

   渓流で小沢などを歩いていると岩肌に湧水が伝わって流れているような場所に出ています。折り取るとパコン、と言う音を発てます。少しヌルッとした食感、それからキュッ、キュッと言う音も特徴です。三杯酢や酢味噌で食べます。

          

     

三杯酢で   酢味噌でも

 

キノメ(ミツバアケビの蔓の新芽)

   この辺りで言う山菜のキノメはミツバアケビの蔓の若い部分です。比較的採取はたやすいのですが沢山積むのは根気がいる作業です。私は採りにいかず、もっぱら妻の仕事になっています。

キノメ(ミツバアケビ)

 

   こうして採ったものを茹でて頂くのですが、私は生卵と醤油で食べるのが好きです。ほかには油で炒めてご飯と混ぜてキノメご飯にしますと癖が無くなり子供でも好きなキノメご飯になります。

キノメと卵

 

キノメご飯

 

 

ネマガリタケノコ(千島笹)

   まだ少し時期が早いのですがネマガリも大好きな山菜です。唯この山菜は重いのが玉に傷、と言いますか採ってからが大変です。重いことの他、皮を剥くのが大変なことですね。皮を向いてから食べられる部分を取り出しますと、ますます少なくなります。

ネマガリ  タケノコ

 

食べ方は皮つきのまま焼いたり、レンジで炙ったりすることもあります。皮を向いたものをみそ汁に入れたり、天ぷらにしたり、たけのこご飯で頂いたりと用途は広いですね。

また、保存も保存瓶や、塩漬けなどの方法もあります。こうした保存方法ではかなり長期にわたって保存が可能なようです。

 

ネマガリのみそ汁は鯖缶や鮭缶との相性が良いようですね

 

たけのこご飯は我が家の定番です

 

 

   このほかにも実に多くの山菜があります。ざっと上げてみればゼンマイ、ワラビ、アザミ、トリアシ、コゴミ、ギョウジャニンニク、ヤマトキホコリ、ウワバミソウ、オヤマボクチ、キバナアキギリ、浅葱、フキノトウ、蕗、数え上げればきりもありません。

 

   こんなにたくさんの恵みを用意してくれる季節。春に大感謝です。