こんにちは。ふるりえです。


現在大学3年生の息子は
小学4年生でアスペルガー症候群と
診断を受けました。



不登校中(小4~中3)
スクールカウンセラーさんから
(息子、私それぞれが)
何度かカウンセリングを受けました。




そして
私は
カウンセラーさんから


「アスペルガーの人は暇が苦手です。
これから”余暇の過ごし方”を
いかに充実させるかが
とても大事になります。」


というお話をききました。





これはもう、
その後不登校期間が長く
高校も通信制で

他のお子さんよりも
はるかに「暇な時間」ができてしまい

「暇が苦手」を
痛感せざるを得ませんでした。





とは言え

忙し過ぎれば、当然疲れるので
疲れすぎて不機嫌・不安定になる息子💧


➡だから、

予定を入れすぎないようにするとか、
一生懸命にやりすぎないようにするなど、

私も客観的な助言はしました。


「ほどほどに。」
「適当に。適度に。」


この加減が難しい😅





でもやはり、
それ以上に
息子にとって「つらい」ことは

「暇」

なことのようです。




今は幸い
大学の授業もあり
バイトやサークル活動もあって


どちらかというと
忙しすぎる毎日です。




だから、さすがに

「暇が苦手」
という特性に苦しむ時期ではない

と思っていました。





ところが
思わぬところで息子は「つらい」
と感じていることを知り

こういうところが「特性」であり
「本人の困り感」なのだなあ......


と思うことがあったので

今日は
そのことについて書きたいと思います。






鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥




先週のある日の朝

息子はその日
8時40分から補講があり
いつものようにゆっくりしては
いられませんでした。


おまけに、前日と前々日は
夜バイトで帰りが遅く、寝不足で、
不機嫌でしたDASH!





大学に向かう前の1時間足らずの
私と息子の会話から⬇⬇⬇




息子は、その日にある、

「ある授業」に対し

うだうだ始まりました。




○○法の授業
尋常じゃないつらさなんだよ💢」


と言い出しました。




この授業は、何人かの友だちと一緒に
とっています。


息子の友だちも

「あの授業はヒドい!」
「眠すぎる!」
「つまらない!」

と言うらしく、不評のようです。




また、息子の観察によると

受講生の3分の2くらいしか「出席せず」

その出席している中の半分は「内職」
4分の1は「居眠り」
4分の1がかろうじて聞いているけど
みな「退屈そう」

だとかあせる




前の週には先生がついに
こう言ったそうです。


「みなさん、私の声きこえてますか?
マイク使いましょうか?」





息子は私に

「そーゆー問題じゃない!
(先生の)声は十分大きいよ!
大きすぎるから読書(内職)も
できないんだよ💢」

とこぼしました。





私の感覚だと、
こういうのが「ザ・大学の授業!」かな?
と思うのですが......



楽しい授業は一部で
大半は、退屈な授業だったような😁




それに、私の場合は

「おもしろいけど緊張する授業」

よりは

「あまりおもしろくないけど
緊張しない授業」

の方がいい!


と思ってしまう方なので😅








そして、息子といろいろ問答しました。


「居眠りしたらいいんじゃない?」

➡「ノートはとりたいんだよ💢」



「読書でもしてたら?」

➡「先生の声がうるさいし、
友だちがとなりにいて
なんか気を遣うからできない。」



「じゃあ、
一人で後ろの方の席に座ったら?」

➡「友だちと目が合ったら気まずい。
避けていると思われる。」



「この授業はそーゆーものだと思って
やり過ごすしかないんじゃない?」

➡「・・・」





とは言ったものの

息子にとって「やり過ごす」ことが
非常に難しいことなのは
よくわかります。




息子は「暇が苦手」です。





”やるべきことがいつも適度にあって
一つ一つ順調に頑張ってやれている!”



というのが、
一番精神的に安定している
ところがあります!


「やるべきことがとくにない」

「やるべきことがわからない」

ということが、
不安でたまらないようです。






この授業で先生が話すことは
すべて教科書に書かれていること
なのだそうです。



「読めばわかる」ことを
90分間、ダラダラと聞かされる苦痛



それでもまだ、

レジュメや小テストなどがあって
自分で答えを書いたり、考えたりする
作業があれば、
気も紛れるのですが......

何もない💧





この授業を受講している学生さんの多くも

「退屈」であるから
サボったり、内職したりしているのだ

と思います。




そして、そういう授業もあると思います😁





多くの学生さんは
こういう(退屈な)思いを

大学の他の授業でも
いくつも味わい

小中学校、高校の授業でも
味わってきたと思います。



私もたくさん味わってきました。



だから、取り立ててこの授業だけが
「尋常じゃないつらさ」ではないと
思うのです。





しかし、息子にとって

「退屈」「つまらない」=「つらい」



たしかに、
「暇な時間が苦手」と思う人は
やりたい(やるべき)ことがなくて
「退屈」だったり「つまらない」と
感じたりするのだと思います。


私にとって
「暇な時間」とは
「やるべき事がない時間」であり、
かなり意識して作らないと持てない時間です。
そしてそれは
「自由な時間」であり
「やりたいことをやれる貴重な時間」なので

専業主婦ですが
「暇な時間を持て余す」
という経験は......ない気がします。
「一人でぼーっとする」だけでもうれしいし、
私は仕事や行動が遅いので、
「時間が余らない」
というのもあるかもしれません😉







でも、考えてみれば

息子は、小4~中3まで不登校
だったので、
50分間座りっぱなしで
ダラダラと
つまらない授業(もあることでしょう)を
受けた経験がない!

ただし
小1の授業参観では
息子が授業の最初から最後まで
ずーーーーーーっと手を膝の上に置いて
背筋をピンと伸ばして
座っていたのを見て
帰ってから息子にききました。
すると息子の答えは
「先生が「授業の時は手はお膝」って言うから。」
でした😱

そして、先生の指示の意図を説明して、
そのあとからは
そこまではしなくなったと思いますが......
小学生の息子は
こんなところに注意を払って
授業を受けていたのかと思うと
切なくなりました。
もっと他のところにエネルギーを使ってほしい!
と思いました。





そして高校も通信制だったので

一つ一つの授業が45分で

全日制の学校の授業の3~4コマ分の
内容(レベルは高くありませんが、
広い範囲)を、
コンパクトにまとめて授業を展開

してもらっていたようですニコニコ




息子にとっては

「すごくありがたかった!」

と言っていました。






そして、家庭での学習も

教科書と教科書ガイドを中心に
私と2人ですすめてきましたが


説明の時間の長さは
私が受けてきた授業のペースの
3~5倍速ですすめてきた印象です。



まずは、全体像をつかむ。
そのあと細かいところを理解する。
そして問題を解いてまとめる。

<トップダウン>の方式が
効率的でした。

⬆何を学ぶか見通しが立ち、
何をやるかが明確だから安心!

そして
「発達障害のいま」 講談社現代新書 
杉山登志郎著 72頁  の中に

・全体を踏まえた教え方
➡本質的部分を含む全体を最初に提示

・全体から部分へ
➡ひとかたまりの複数の刺激を提示し、
全体から部分へ

という方法が効果的であることが
書かれていて、

息子は今も
「目次」や「シラバス」が大好きで
愛用している、というのも

このあたりが関係しているのかな?
と思います。





私は、昔やったことのある内容だから、
教科書やガイドを読み上げながら
思い出して
理解できるかんじなのですが、


息子はすべてはじめて学ぶ内容です。


それなのに
すごいスピードで理解していくのです。




もちろん、教科や分野によって
スッと理解できないことは多々あって


どうしても理解できないときの
息子の不機嫌ぶりは
大変なものでしたが💦💦💦



私がわかって、息子がわからないと
わかるように教えられない私が悪者となり😱

私もわからないと
「え~、なんでわかんないの?」
と、不安のあまり責めてきました😂



こういうことが続くと私も

「いいんじゃないの?今(全部)
わからなくても!」

と投げやりになることもありました😁



「今度学校に行ったときに
○○先生にきいてみたら?」

と言うと

「○○先生には会えないから」
「○○先生にきくと、解けなくて
いやな顔されるから(聞けない)」

など、質問にいけない言い訳が始まり、
厄介でしたあせる



大学生になって、息子は

「大学の先生は、質問すれば
何でも喜んで教えてくれるから
いいよね!」

と、よくこう言いました。


先生に質問して、先生が答えられなかったら
それは自分が、いい質問ができたと思えば
いいのではないか?

と私は考えますが

息子は
「先生を困らせるのは悪いから......」
と考えるのです。

こういう風に、息子には時々
変に(必要以上に)相手に気を遣いすぎることが
あるように思います。





また、さすがに息子も
高3になると
受験勉強をするようになり
私との「15時まで」の勉強だけでは
危機感を覚えたのでしょう。



スタディーサプリを中心に
一人で勉強するようになり
学校に行かない日(ほとんどいつも😁)は
1日10時間以上やっていたと言いますが


すべて自分がやりたいことをやっていた
ので、やれたのでしょう。



もちろん、教科の時間配分などは自己流
すぎて(理科、社会をやらなさすぎて)
失敗を感じているようですが......



どれも息子自身が考えてやったことなので
誰にも文句は言いません。







こういう形でしか学んでこなかった
息子にとって

この授業は「つらい」と言ったのです。





⬆⬆⬆
このようなことを朝、1時間近く
しゃべっていくうちに、

息子は


「これもね、反面教師にするよ!
自分が教員目指すのに、授業キライ
って言ってちゃ、困っちゃう。

高校の時の○○先生みたいに
「自分は授業キライだったから
みんなもキライでしょ?」
って言っちゃダメだよ💢」


と、クールダウンウインク



さらに

「自分は、これまで大学でとった授業が
恵まれていたんだと思うよ!!
N先生もM先生もH先生もS先生も......
みんなよかったもん!」




たしかに、私も息子のこれまでの
大学での話をきいていて

「大学の授業ってこんなに
楽しい(楽しめる)ものかなあ?」
と思っていました。



そしてそれは

息子だから大学の授業を
どれも楽しめるのかなあ?
と思うこともありましたが⬅親バカです😅

そうではなかったみたいです。





それでも、こうして

魅力的な
「授業の経験」や「先生との出会い」

がたくさんあり、


時々この授業のように
「反面教師にしたい」と思うような授業
の経験もでき、



不登校生活が長く
「授業」というものを受ける機会が
少なかった息子が


教員になるために
いろんなタイプの授業を
受けられることは
何らかのプラスになるだろうと思います。






それにしても、

「暇が苦手」という特性が

こういうところにもあらわれる

ということは
新たな発見、気づきでした。




そして
たった朝のおしゃべりたった1時間で、
息子は
自分のマイナスの気持ちを切り替えて
前向きな気持ちで
大学に向かうことができて
よかったなぁと思いましたキラキラ





お読みいただきありがとうございました。