タロウの小学校はかなり運動会の練習に熱心で、子供たちの応援合戦にも熱が入っていた様子。
そんなある日、家で「今日の学校どうだった?」なんて話をしていたのですが、タロウが突然
「そうそう!あのね!こんなことがあったんだよ」
と、憤慨した様子で話し出しました。
「どうしたの?」
「あのね。赤組の子がね。応援してたときに、僕のとなりにいたんだけど。(タロウは白組)
その子が、『いぇーい、これで白負けたー』 って。言ったんだ!」
どうやら、何かの競技を皆で応援しているときに、自分のチームが劣勢になって、それを相手チームの子に揶揄されたことが悔しかったらしい。
「赤も白も、みんなが頑張ったらみんながすごいんだ。拍手するように、ってせんせいも言ってたんだよ!
なのにそんなこと言うなんて…それは悪口だよっ」
彼の正義感?炸裂です。
いつもはKYなタロウですが、これには何か感じるところがあったらしい(笑)
「そうかぁー、その子は、赤組を応援したい気持ちが強くって、だから白組が負けたのが嬉しくてそんなこと言っちゃったんだね。
でもたしかにそれは、あんまりいい応援じゃないねぇ。 フェアプレイ精神に反するわね。」
「フェアプレイ精神って、なに?」
「うーん、正々堂々と戦おう、ってことかなぁ」
「正々堂々、ってなに?」
「ルールを守って、ズルいことをせずに、お互いを尊重して…敵も味方も、どっちもスゴイよね、って気持ちをもって戦うこと。かな。」
「ふーん」
「フェアプレイの精神って、大事よ。
運動会だけでなくて、いろんなこともね。 そういう気持ちをもって戦うことが、本当にカッコイイってことだと、お母さんは思うよ」
…彼が本当にわかってくれたかは、わかりませんが。
フェアプレイの精神って、やっぱり大事ですよね。
そして、勝負に熱くなると忘れがちなことでもある、かも。
「その赤組の子はさ、フェアプレイ精神を知らなくて、ついそんなことを言っちゃったのかもしれないよ。
だから今度そんなことがあったら、タロウが教えてあげたら?」
「…うん」
折しも、今ワールドカップが熱いですけれども。
私たちも日本のサポーターの一人として、フェアプレイ精神をもって応援したいものです。
それが、サムライダマシイだし、国民としての、人としての「誇り」につながると、私は思います。
なかなか、フェアプレイ精神について家庭で話すきっかけもなかったのですが、そんなことに気づかせてくれた、その赤組の子にも感謝(笑)
。。。
やっぱり学校って、色々な事を学ぶのだなぁと思った一件。
「運動会は授業の一環です」という学校の説明にも合点がいきました。
なるほどね、学ぶねー。
クリックしてくださいませ。
携帯の方は こちら をクリック!