7月4日はアメリカの独立記念日。

今年で建国248年を迎えたアメリカ社会は、私の目には建国以来最大の危機に直面しているように見えます。

いまのアメリカは、同じ国土に二つの国があると言ってもいいくらい、社会の分断が広範かつ底辺にまで広がっています。

オバマ元大統領が2004年の民主党大会で有名な「一つのアメリカ」スピーチを行なって一躍スターダムにのし上がり、2008年には大統領に就任して「これでアメリカ社会の分断が改善するのではないか」と多くの人が期待を持ちましたが、現実はその後も分断は広がり、もはや「一つのアメリカ」は遠い夢になってしまいました。

バイデンVSトランプの「子どものケンカ」レベルの先日のCNNの大統領候補者ディベートを見ていると、11月の選挙でどちらが勝っても、その後のアメリカ社会は落ち着くどころか、むしろ4年前以上の混乱に陥るのではないかと心配になります。

アメリカ社会が混乱すれば、その影響は全世界に及ぶことになるので、不安が杞憂に終わることを切に願います。

そのためにはアメリカはもう一度、建国の原点に立ち戻ることが必要なのではないでしょうか。