新たに発足した石破政権。

石破総理になって「自民党は変わった」というイメージが強く出るのではないかと期待と警戒を持って見守ってきましたが、この間、見えてきたのは「自民党は変わった」ではなく「石破茂は変わった」というイメージです。

総裁選で「国民に判断材料を提供するのは新首相の責任。本当のやりとりは予算委員会だ」と述べていたのに、予算委員会を開かずに自分で「時間が短すぎる。最低でも2時間はやるべき」と言っていたわずか45分の党首討論だけ開いて、それで解散しようとしています。

これに対して私たち野党は一致して党首討論ではなく、予算委員会を開催するよう与党側に申し入れを続けています。

石破総理は就任会見で「5つの守る」を掲げましたが、つい最近、自分で言ったことさえ守らない、守れない人が「守る」と言っても、誰が信じるでしょうか。

かつてなく政治不信が高まる中で、政治不信を払拭することが新政権のまずやらなければならないことなのに、逆にさらに政治不信を増幅させてしまっています。

石破総理には少しは期待していたので、本当に残念です。

しかしまだ間に合います。

石破総理は「国会で決まったことにしたがう」と言って逃げるのではなく、自らリーダーシップを取って予算委員会を開くように自民党国対に指示すべきです。

石破総理には最後の良心を期待したいと思います。