もし今でも昭和が続いていたとすると今年は昭和99年。

「降る雪や明治は遠くなりにけり」という中村草田男の有名な句がありますが、昭和は本当に遠くなりました。

しかし永田町、特に自民党にはまだ昭和が色濃く残っています。

派閥の裏金を何も悪いと思わず、ほとんどの議員が“文化”と認識していたことや、麻生副総裁の上川外務大臣に関する「おばさん」「そんなに美しい方とは言わない」発言に、それはよく現れています。

1月8日に目白にあった田中角栄元首相のかつての自宅が火事になり、全焼しました。

「目白の田中邸」と言えば、昭和の自民党政治を象徴する存在であり、その歴史的な価値を考えると焼失してしまったのはきわめて残念に思いました。

同時に昭和の自民党政治といえば、田中元首相に象徴される「派閥政治」「金権政治」であり、私は旧田中邸が燃えて崩れていく映像を見て「もういい加減に昭和の自民党政治を終わらせなければならない時が来ている」と感じました。

今年は昭和の次の平成も終わり、新しい令和の時代となってはや6年目に入りました。

人々の意識や考え方、価値観は昭和とは大きく変わりました。

まさに「昭和は遠くなりにけり」です。

昭和モデルに一日も早く終止符を打ち、時代に合った新たな令和モデルの構築に向けてスタートを切らなければなりません。

私はこうした思いで令和の政治改革議論を行なって参ります。