あけましておめでとうございます。

今年の干支は甲辰(きのえ・たつ)です。

「干支の活学」(安岡正篤著)によると、甲という字は、草木の芽が種の殻を破って頭を少し出したという象形文字で、旧体制が破れて革新の動きが始まることを意味しています。

また辰という字は、理想に向かって辛抱強くかつ慎重に、いろいろな抵抗や妨害と闘いながら歩を進めることを意味しています。

したがってこの二つの文字からなる干支、甲辰の年は、旧体制の殻を破って革新の歩を進めなければならないが、そこにはいろいろな抵抗や妨害があり、それらと闘いながら慎重に歩みを進めていかなければならない年ということができます。

今、日本も世界も、そして政治も経済も、旧体制が壊れつつありますが、それに変わる新しい体制の姿はまだ見えてきません。

その意味ではまさに今年の干支が意味するような歩みを、今年、私たちは歩んでいかなければなりません。

日本の政治も自民党の派閥による裏金問題を契機に、国民の政治不信は極限にまで高まり、もはや自民党の派閥政治に象徴される古い政治のあり方を根本から変えない限り、政治に対する信頼が回復することはありません。

しかもこれほどまでに政治が国民の信を失ってしまうと、どんなに正しい政策であっても、その政策に対して国民の理解と協力を得ることはできなくなり、そうなるとポピュリズムが台頭するなどして、国全体がおかしな方向へと進んでいきかねません。

そうならないために、「平成の政治改革」でめざしながら実現できなかった派閥政治や「政治とカネ」の問題の解消を、今度こそ実現する「令和の政治改革」を断行し、政治への信頼回復への第一歩を踏み出す年にしたいと思います。

私は国民民主党政治改革・行政改革推進本部長として、「令和の政治改革」大綱を早急に取りまとめて参ります。

どうか今年も皆様から叱咤激励を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。