岸田政権の支持率下落が止まりません。

このところの立ち居振る舞いを見れば当然の成り行きです。

岸田総理は国民の「かんじょう」にあまりにも鈍感だからです。

「かんじょう」には「勘定」と「感情」があります。

まずは「勘定」。

岸田総理は経済対策の目玉として所得税減税を打ち出しましたが、評価をする人がほとんどいない状況です。

それはそうでしょう。

防衛費増額のために所得税などを増税することが決まっていますし、異次元の少子化対策のために医療保険などの保険料の引き上げも議論されています。

減税でお金が出る分が少々減っても、増税や保険料増で出ていく分が多ければ、そろばん「勘定」としてはマイナスです。

そのことを国民はよくわかっているから評価しないのです。

また自らが任命した政務三役がスキャンダルで相次いで辞職しましたが、特に3人目の神田財務副大臣の場合、税を所管する組織のナンバー2の立場でありながら、しかも税の専門家である税理士でありながら、納税を滞納して差し押さえを何度も繰り返していたことがあきらかとなったにもかかわらず、直ちに辞めさせませんでした。

これはいつもきちんと納税することを求められている一般の国民「感情」とすれば、あり得ないし、許せません。

なぜ直ちに更迭しなかったのでしょうか。

この辺りが「岸田総理は自分たちの気持ちを分かっていない」と多くの国民が思う所以でしょう。

国民の「勘定」も「感情」も分からなければ、支持率など上がるはずもありません。

もっと岸田総理は国民の「かんじょう」に敏感になるべきです。