大勢の犠牲者と甚大な被害を出した西日本豪雨から5年が経過しました。

いまも梅雨末期の大雨で九州を中心に被害が出ています。

被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、これ以上、被害が出ないことを心から祈っています。

温暖化の影響で今後も豪雨災害は頻発化、激甚化することが予想されています。

災害対策もそのことを前提に考えていかなければなりません。

私は今後はハザードマップでレッドゾーンに指定されている地域から安全な地域への居住移転を進めていくべきと考えています。

幸か不幸か、日本は本格的な人口減少社会、そして超高齢社会に突入しています。

どんどんと人口が減っていく中でも、そして高齢者が増えていく中でも生活に必要なさまざまな社会インフラを維持し、いまと同じような生活を続けられるようにするためには、居住地域をある程度集約していく必要があります。

それと防災の観点からの居住地域移転とを組み合わせるのです。

これを実現するためにはその地域住民の理解と納得が欠かせず、容易ではありません。

しかしそれを進めなければ災害から命を守ることも、いまの生活を今後とも維持することも、近い将来、困難になります。

ここは政治が責任を持って進めなければなりません。

私が幹事長を務めている超党派の人口減少戦略議連では、こうした視点からの議論も行い、具体的な戦略提案をしていけるようにしたいと思います。