私の地元名古屋の今年の正月は大変穏やかでした。
逆に穏やかすぎて、私は少し不安になりました。
今年は関東大震災からちょうど100年目を迎えます。
関東大震災が起きたのは100年前のパンデミック、スペイン風邪の流行が収まって、わずか3年後のことでした。
この地震で東京の街並みは壊滅し、10万人を超える犠牲者が出る大惨事となりました。
3年にわたって猛威を振るったスペイン風邪では日本だけで40万人以上もの人が亡くなったにもかかわらず、今回の新型コロナウイルスのパンデミックが起きるまで、ほとんどの日本人にスペイン風邪の記憶が残っていなかった理由のひとつには、その数年後にこの関東大震災が起きたからではないか、と言われるくらい、その被害は甚大でした。
その大震災から100年。
まだコロナ禍は続いていますが、もう周期的にはいつ関東大震災級の首都直下地震が起きてもおかしくありません。
東南海トラフ地震も同じです。
もしいまこうした大地震が起きたら、それをきっかけに大量の円売りが起きて、円が暴落、それに伴って株も債券も暴落するという昨年イギリスで起きたような「トリプル安」が起きるリスクがあるのではないでしょうか。
そうなったらまさに日本にとって「泣きっ面に蜂」です。
そういうことが起きないことを切に祈りたいと思いますが、万一そういうことが起きた場合への対応は政府においてちゃんと考えられているかどうか、来るべき国会では質していきたいと思います。