まもなく9月11日。

アメリカ同時多発テロが起きた日です。

あまりにも衝撃的な事件からはや21年。

しだいに話題にのぼることも少なくなっていますが、考えてみると、あの9.11のテロ事件が、いまのウクライナ戦争にもつながる、それ以前の冷戦終結後のグローバリゼーションという世界の流れが変わるきっかけとなったように思います。

「冷戦の終結は資本主義・民主主義の勝利であり、これからの世界はひとつの価値観で統一されていくだろう。」

そんなアメリカをはじめとする西側世界のおごり、高ぶりが、文化や歴史、宗教が違う人たちの反発を招き、それがあのテロ事件につながる背景となったのではないでしょうか。

もちろんいかなる理由があろうとも、テロは許されません。

しかしあの事件の後、国際社会が対テロ戦争だけでなく、その背景に存在するものにまで思いを巡らし、必要な対応をしていたら、その後の世界は今とは違うものになっていたかもしれません。

そう思うとあらためてあのテロ事件の持つ意味と影響の大きさを痛感します。