外国人観光客の受け入れが再開されました。

まだ人数を限り、団体客のみとするなど制限はありますが、コロナ禍できわめて厳しい苦境がずっと続いてきた観光産業にとっては朗報です。

このままコロナ禍が収束に向かい、制限がさらに緩和、そして撤廃されていけば、多くの外国人観光客が来日することになるでしょう。

特に全ての通貨に対して円安が進んでいる状況です。

日本は治安がよくて、品物は品質がいいし、サービスもいい、その上値段が安いとなれば、来ないわけがありません。

制限が撤廃されれば、すぐにインバウンドの数はコロナ前を上回るのではないでしょうか。

しかしそれでホッとして観光産業がインバウンド頼みにまた陥ってしまってはなりません。

いつまた新たな感染症が蔓延するかもしれませんし、地政学上のリスクも高まっています。

政治的な理由で外国人観光客の受け入れをしない、できない場合は、今後、十分あり得ます。

日本人による国内観光をもっと喚起する方策をさまざま講じて、インバウンドがなくても持続可能な観光産業の構築をめざすべきです。

日本人の国内観光はイギリスやドイツなどの欧米先進国に比べると、まだまだ少なく、シニア層を中心にもっと拡大する余地は十二分にあります。

私は先の国土交通委員会の質疑で、政府の観光政策においてインバウンドより国内観光に重点をおいた政策立案の必要性を訴え、国内観光喚起のために高速道路料金の定額化の提案をしました。

これからも日本の観光産業が「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ことにならず、コロナ禍を乗り越えて、より強靭な産業となるよう努力したいと思います。