２日間にわたる衆議院の代表質問が終わりました。
岸田総理が総裁選の時に述べていた考え方は、私たちと共通しているところが多かったので期待していたのですが、２日間の岸田総理の答弁を聞いて、正直、がっかりしました。
看板政策であったはずの「令和版所得倍増計画」という言葉は使わなくなり、繰り返し使われている「新しい資本主義」の中身は、どこが新しいのか、これまでの資本主義とはどう違うのかわからず、目玉政策の一つと思われた金融所得課税の見直しも当面、検討さえしないとのこと。
総裁選の時に見られた岸田カラーはすっかり消えてしまいました。
一方、「大胆な金融緩和政策と機動的な財政政策、そして成長戦略」や「成長と分配の好循環」など、安倍政権時代に使われた言葉があちこちに見られました。
これでは結局、これまでの安倍・菅政権と同じではないかと言われても仕方ありません。
岸田総理はこれでいいのでしょうか。
「宏池会」の創設者、池田勇人元首相が草葉の陰で嘆いているのではないでしょうか。