全国各地で新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。
新たに私の地元愛知県を含めて8道県が緊急事態宣言の対象地域となりました。
しかし感染が収束に向かう気配は感じられません。
こうした深刻な状況にあるにもかかわらず、自民党は総裁選挙を予定通り行うことを決めました。
総裁選挙になれば、自民党内は選挙一色となって、その間は間違いなく政治空白となります。
衆議院は10月に憲法上の任期満了が訪れるため、どうしても総選挙を行わなければなりません。
それによって政治空白が生じるのはやむを得ません。
しかし自民党総裁選挙は必ず行わなければならないものではありません。
にもかかわらず総裁選挙を行なって政治空白を作るのは、政権政党としていかがなものでしょうか。
今回の総裁選挙は国民のためではなく、総選挙に向けて自分たちに少しでも有利な状況を作りたいという自民党の都合以外のなにものでもありません。
一方、憲法53条に基づき私たちが要求した臨時国会の召集については、召集義務があるにもかかわらず、要求から1ヶ月以上経ってもまったく開こうとしません。
総裁選挙はやるのに、臨時国会はやらない。
これが政権政党のやるべきことでしょうか。
かつての自民党には、政権政党として最低限の矜恃(きょうじ)はあったと思います。
いまの自民党にはそうした矜持のかけらも見られません。