常に改革マインドを持ち続けた自民党きっての政策通、塩崎恭久議員が今期限りでの引退を表明されました。

この間、ともにいろいろな政策課題について、党は違えども同じような問題意識と改革マインドを持って政策議論を行なってきた者としては、さみしい限りです。

塩崎さんと最初に一緒に仕事をしたのは、1998年の金融危機の時の危機回避のための立法協議でした。

破綻した銀行を一時国有化することを内容とする金融再生法を一緒に作り、日本発の金融恐慌を防ぐことができました。これがきっかけとなって「政策新人類」と呼ばれるようになった私たちは、その後、いろいろな政策課題で党派を超えて一緒に活動し、成果も出してきました。

がん登録や休眠預金活用など、立法にまで漕ぎ着けたものもいくつかあります。

塩崎さんは自分の考え方がはっきりしていて、政策へのこだわりも強いので、意見が異なる場合には激しい議論になることもありました。

しかし一貫した政策本位の政治姿勢と改革マインドは、私にとって常に尊敬の対象でした。

こうした議員は残念ながら決して多数派とは言えません。

それだけに年齢とはいえ、塩崎さんの引退は本当に残念でなりません。