去る25日、名古屋市長選挙が行われ、リコール不正問題など多くの問題点が指摘されていたにもかかわらず、現職の河村たかし氏が4回目の当選を果たしました。

この結果について、私はあらためて有権者の皆様の政党や政治家に対する不信感が大きいことが明らかになったと受け止めています。

私は以前から河村氏はプチ・トランプだとみています。

すなわち、トランプ前大統領がアメリカ国民の既存の政党や政治家に対する不信や不満を煽り、その受け皿として、支持を集めたように、河村氏もまた、既存の政党や政治家に対する一般市民の不信や不満に乗じて支持を集めてきました。

その不信・不満がいかに根深いか。

今回の市長選でも「既存の政党・政治家が推す候補より、まだ河村氏の方がまし」という消極的選択で河村氏が選ばれたのだと思います。

歴史を振り返ると、こうした状況が結局、最後は衆愚政治へとつながっていきました。

私たち政党に属する政治家は、この根深い政党・政治家に対する不信・不満の存在を深刻に受け止めて、その解消のために日々努力していかなければなりません。