先日、はやぶさ2が無事、小惑星リュウグウの砂や地中の物質を採取して、地球に持ち帰りました。

ミッションを完璧に遂行したこの偉業は、奇跡以外のなにものでもありません。

10年前、トラブル続きの中、なんとかミッションを成し遂げた初号機はやぶさの時のようなドラマはありませんでしたが、そのことがまさに「奇跡」なのです。

私は宇宙政策担当大臣の時に、初号機はやぶさの川口プロジェクトマネージャーから話をうかがい、あのミッションがどれほど困難で成功確率が低いものだったかよくわかりました。

ふつうなら一つや二つはなんらかのトラブルが起きるものです。

それが一切なかった背景には、津田プロジェクトマネージャーをはじめとする関係者の皆さんの、とてつもない努力と苦労があったはずです。

そのご尽力に心から敬意を表したいと思います。

こうした宇宙探査事業は人々に多くの夢と希望を与え、またそれが将来、宇宙に関わる人材を育てるきっかけにもなります。

しかし実用的ではないので、宇宙政策の中でこうした探査事業は優先順位が低いのが現状です。

私は担当大臣当時から、もっと探査事業に力を入れるべきだと考えてきました。

今後ともこうした探査事業を応援していきたいと思います。