とうとう同僚議員の一人が先週、新型コロナウイルスに感染したことが明らかになりました。

これまで多くの人から「どうして国会議員に一人も感染者が出ないんだ?」と聞かれてきました。

確かにこれだけ全国で感染者が出ているのに、感染者の多い東京にいて、ただでさえ人ととの接触が多い国会議員に感染者が出ないのはおかしいと思われても仕方ありません。

しかも国会審議はコロナ感染が広がる中でも、少々、出席者を減らしたりはしているものの、採決の時は従来通り全員出席、その場合の本会議場はまさに「密」そのものです。

その他の会議も十分なソーシャルディスタンスが常に取られているとは言えず、議員会館の業務もテレワークは進んでおらず、来訪者もそれほど減っておらず、いつどこで感染してもおかしくない状況でした。

こうした状況であったにもかかわらず、先週まで一人も感染者が出なかったのは、単に「運がよかっただけ」以外の何ものでもありません。

私はこの間ずっと、国会の定足数の定義を見直し、オンライン参加でも「出席」とみなすようにして、限定的にオンライン審議を認めるべきであることなど、コロナ時代に対応した国会審議のあり方を考えて実行すべきだと主張してきました。

感染者が出たこの機会に、あらためてこうした主張を強くしていきたいと思います。

さもないと今後いつ国会クラスターが起きて、必要な審議や採決が行えないということにさえなりかねません。