日本が直面している最大の構造問題は、人口減少とそれに伴う地方の疲弊です。

昨年から年間の人口減少数は、すでに一つの県の人口に匹敵する規模にまで拡大し、今後ともその数は増え続けていきます。

それに加えて新型コロナウイルスによって、過度の人口集中は感染症対策の観点からリスクが高いこと、またいったん世界的に感染症が蔓延してしまうと海外との人の交流が絶たれてしまうことが明らかになりました。

こうした状況で将来を展望した場合に、これからやるべきことは、思い切って東京を中心とする首都圏の人口を、それ以外の地域に分散させる「東京大引っ越し作戦」です。

私は10年計画で3600万人といわれる首都圏人口の3分の2、2400万人を首都圏以外の地域へ移動させたらいいと考えています。

それだけの人が首都圏から他の地域に散らばれば、インバウンドに頼らずとも、その地域に住む人々の間で最低限の経済は回っていくのではないでしょうか。

また東京を中心とする首都圏も現在の機能を維持したままでそれだけ人口密度が減れば、今よりずっと暮らしやすくなるのではないでしょうか。

今後、私はこの「東京大引っ越し作戦」の具体的な内容を詰めていきたいと思っています。