「倍返し」の言葉とともに人気を博したテレビドラマ半沢直樹の新シリーズが始まり、我が家でもみんなで食い入るように見ています。

登場人物の個性的な演技もさるものながら、いくつも胸に刺さるセリフがあり、思わずメモを取りたくなるくらいです。

その中の一つ、半沢直樹の宿敵大和田常務の言葉に「施されたら施し返す、恩返しです!」というのがありました。

「恩返し」、最近、あまり聞かなくなってしまった言葉です。

しかし人として「恩を受けたらお返しする」のはとても大切なことです。

ただ恩を受けた人にお返しをしない、できない場合もあります。

その場合は「恩送り」という方法があります。

「恩送り」とは恩を受けた人以外に恩を施すことです。

いまでは「恩送り」という言葉はあまり聞き慣れませんが、江戸時代には普通に使われていたようです。

今週はお盆ウィークです。

すでに亡くなってしまった方に恩がある方も多いのではないでしょうか。

その場合にはいま生きている誰かに「恩送り」を。

「恩返し」とともに「恩送り」という言葉もこの機会に見直したいものです。