全国で新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいます。

そんな中で22日から政府肝いりの観光振興策GO TOトラベルがスタートしました。

私は水曜日に開かれた国土交通委員会で質問に立ち、その内容を問い質しましたが、1兆3,000億円もの巨額予算の事業であるにもかかわらず、詳細はほとんど詰まっていないことが明らかとなりました。

また新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長は開始時期の判断を延期するように政府に申し入れしたにもかかわらず、受け入れられないままにスタートを切ったこともわかりました。

まさに「見切り発車」でのスタートです。

今後、現場の事業者や利用者の間で感染拡大をはじめ、さまざまな問題が起きるのは間違いありません。

これではGO TOトラベルではなく、GO TOトラブルです。

「急いては事を仕損じる」と言われますが、まさにそうです。

ここはいったん事業を中止し、感染拡大の動向を注視し、その間に制度の内容をもう一度しっかりと詰めて、「大丈夫、問題なし」となった段階で、あらためて再スタートを切るべきです。

その間、苦境に立つ観光産業の皆さんにはGO TO予算の一部を用途変更し、支援金のような形で給付すべきです。

こうした議論を行うためにも、早期の臨時国会開会が必要です。