日韓関係の悪化に伴い、韓国からの日本への観光客が減少しています。

これによるダメージは、日本全体でみればそれほど大きなものではありませんが、韓国人観光客の割合の多い地域にとっては深刻な問題になりつつあります。

今回の一件であきらかになったのは、政府は国を挙げて観光立国を推進し、外国人観光客増、来年には4000万人、2030年には6000万人をめざしていますが、こうして外国人観光客が増えるのは、それだけ“外需”に依存する経済になるということです。

そのリスクをきちんと踏まえた上で、外国人観光客誘致をしていかないと将来、場合によっては大変なことになりかねません。

たとえば今月から中国は台湾への個人の渡航ビザ発給を停止しました。

この間、台湾経済の大陸依存はどんどん高まっています。

こうした措置は台湾経済にかなりの悪影響を与えると思います。

いまや日本でも全国各地で多くの中国人観光客を見かけますが、今後ともこの数はどんどん増えていくでしょう。

現在は日中関係が良好だからいいのですが、これが悪化に転じたらどうなるでしょうか。

いまの韓国人観光客減少とは比べものにならない中国人観光客の減少が起き、それによって地方の観光地を中心に大きなダメージを受ける可能性は十二分にあります。

こうしたリスクを十分に理解した上で、外国人観光客を増やす工夫をしていかなければなりません。