2024年から新しい紙幣が発行されることになりました。

このニュースを聞いて、私の脳裏にふと浮かんだのが「これはひょっとすると新紙幣になるだけではなくて、新円になるのではないか」という懸念です。

昭和21年(1946年)2月、当時の政府は戦後発生したハイパーインフレ対策として預金封鎖を行い、同時に新紙幣による新円発行を行いました。

いわゆる「新円切替」です。

新紙幣発行まで5年あまり。

いまのような規律なき財政政策と際限のない金融緩和を続けていれば、これから5年の間に金利が急騰し、国債の利払い費が急増して財政破綻に陥る危険性は十二分にあります。

もしそんなことが起きたら円は暴落、いま使っているお札は事実上、紙切れになってしまいます。

そうなればかつて来た道、すなわち「預金封鎖を行なって新円を発行」せざるをえなくなります。

令和に入って行われる新紙幣発行が「昭和」の新円切替以来の新円切替とならないためにも、現在の財政金融政策の見直しは急務です。