安倍総理が自民党総裁に3選されました。
まもなく満6年を迎える安倍政権。
この間、政権が取り組んできたことを振り返ると、真にやるべきことには真剣に取り組まないで、安倍総理がやりたいことばかりに力を入れてきたように思えてなりません。
例えば本格的に進行し始めている人口減少社会への対応は、いま国を挙げて取り組まなければならない、喫緊の課題です。
一方で憲法改正、なかんずく憲法9条の改正などは、どう考えてもいま急いでやるべきことというより安倍総理自身がやりたいことです。
多くの国民が求めているのは、安倍総理がやりたいことをやることではなく、真にいまやるべきことをやることです。
ところがどうも安倍総理は自分がやりたいことをやらなければならないことと思い込んでいる節があります。
こうした総理の姿勢が、国民の政治を見る目をますます冷めたものにさせている一因だと思います。
今回の総裁選挙で予想以上に石破氏が善戦した党員・党友投票の結果は、そうした一般の国民の思いを反映したものではないでしょうか。